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マルチターゲットアプリ開発の新しいアプローチ~.NET 9 新テンプレートの基本~

.NET MAUI Blazorで構築したアプリを、モバイル環境に適用しよう

マルチターゲットアプリ開発の新しいアプローチ~.NET 9 新テンプレートの基本~ 第4回

APIキー取得処理の変更(2)

OpenAIImageServiceの変更

 前回は、OpenAIのクライアントをクラスのフィールドにしていましたが、今回は、実際にAPIを利用する直前に、ローカルのオブエジェクトとして生成するようにします。

 これは、APIキーを取得するGetApiKeyAsyncメソッドが非同期メソッドであり、コンストラクタ内では、awaitが使えないためです。

[リスト6]OpenAIImageService.cs
public class OpenAIImageService(ApiKeyService settings) : IImageGenerationService
{
    public async Task<string> GenerateImageAsync(string prompt, int quality, int size)
    {
        var apiKey = await settings.GetApiKeyAsync();
        ImageClient? _client = new("dall-e-3", apiKey);
 
        ~後略~
    }
}

サービスの登録

 MAUIのImageGeneratorプロジェクト、ImageGenerator.webプロジェクトでの、DI処理は、次のようになります。ユーザーシークレットの読み込み処理は、今回はフレームワーク側の処理を利用するため、前回のような明示的な記述は不要となっています。

 ImageGenerator.webプロジェクトでは、次のように、 WebKeyStorageクラスを注入します。

 

[リスト7]Program.cs
~略~
public static void Main(string[] args)
{
~略~
    builder.Services.AddSingleton<IFormFactor, FormFactor>();
     builder.Services.AddSingleton<IImageGenerationService, OpenAIImageService>();

     // Web側ではWebKeyStorageクラスを注入する
     builder.Services.AddSingleton<IApiKeyStorage, WebKeyStorage>();
     builder.Services.AddSingleton<ApiKeyService>(); // Sharedのサービス
~略~
}
~略~

 一方、ImageGeneratorプロジェクトでは、次のように、 MauiKeyStorageクラスを注入します。

[リスト8]MauiProgram.cs
~略~
public static void Main(string[] args)
{
~略~
    builder.Services.AddSingleton<IFormFactor, FormFactor>();
    builder.Services.AddSingleton<IImageGenerationService, OpenAIImageService>();

     // Maui側ではMauiKeyStorageクラスを注入する
    builder.Services.AddSingleton<IApiKeyStorage, MauiKeyStorage>();
     builder.Services.AddSingleton<ApiKeyService>(); // Sharedのサービス
~略~
}
~略~

 このように、それぞれのプロジェクトで、その環境に応じたクラスを注入しても、IApiKeyStorageを継承しているため、利用する側であるApiKeyServiceクラスは、実装の違いを意識する必要はありません。

最後に

 今回は、.NET MAUI Blazor Hybridアプリをモバイル環境で動作させるための手順と、APIキーの扱いや、MauiKeyStorageについて解説しました。次回は、.NET MAUIの真価を発揮する部分である、ネイティブ機能との連携について解説します。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

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