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![]() 柳井です。 少し前に、塩野七生の「ローマ人の物語 迷走する帝国」(上中下)を読みました。衰退期に入ったローマを書いた本です。この時代のローマは、為政者が短期に交代し、政治的空白が続出し、一貫した政策が取れなくなっています。 政治は、日常生活の時間視野ではなく、長期的視野で行うべきものです。そのため、民衆の人気と政治には、ある程度の距離が必要になります。この時代のローマは、軍人に推挙された皇帝が続出し、皇帝と民衆の距離が極端に近くなっていました。その結果、不人気の皇帝は、軍隊によって短期に殺されることが続きました。 昨今の政治を見ていて、マスコミの報道が、この時期のローマの軍隊と同じ役割を担っているなと感じています。マスコミに担がれた人が政治家になり、マスコミが叩いて政治家が消える。私たちは有権者として、過去のローマの状況を意識しておく必要があると思います。 |
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