PHP用の拡張ライブラリを提供するPECL(The PHP Extension Community Library)で、ソーシャルニュースサイト「digg」によるmemcachedモジュールが、1月29日に公開された。バージョンは0.1.0。libmemcachedクライアントライブラリのラッパーとして実装され、mget
などをサポートしている。
diggリードアーキテクトのJoe Stumpが公式ブログで明らかにしたところによると、既存の低機能でバグのあるPECLモジュールに代わるクライアントとして、次のような機能を有する。
- コミュニティ標準のライブラリlibmemcachedで構築(PythonやRubyと同様に)
- CAS機能をサポート
- マルチgetをサポート
- リードスルー(read-through)キャッシュとvalueコールバック
- バイナリプロトコルをサポート
- バッファ書き込み
ちょうどdiggに入社したPHPハッカーAndrei Zmievskidiggが最初の仕事として手がけ、2カ月の開発で公開した。diggのシステムにはまだ組み込まれていないが、早急に入れ替えたいとしている。
なお、同様にlibmemcachedのラッパーとして動作するPHPの拡張モジュールは、昨年9月にGREEのエンジニア梶原大輔氏によっても公開されている。
【関連リンク】
・PECL :: Package :: memcached
・New PECL extension libmemcached released:Digg the Blog
・New memcached extension:Andrei Zmievski Blog
・Clients - memcached - Client API's / libraries:Google Code