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柳井です。 司馬遼太郎の街道をゆくシリーズの15冊目「北海道の諸道」を読みました。このシリーズでは珍しく、須田画伯はほとんど顔を出さず、司馬遼太郎の回想が中心になっています。そしてその回想は、主に「菜の花の沖」の話になります。 同氏の小説「菜の花の沖」は、江戸時代末期のある廻船商人の話です。水夫から始まり、徐々にお金と技術をため、船主になり、最後はロシアの船に捕まり、ロシアの首都まで行くという話です。武士を描くことが多い同氏の作品の中では異色のものです。 今回の「北海道の諸道」では「蝦夷錦」の話が出てきます。中国の朝貢貿易の錦が、北の海経由で蝦夷に入ってきて、それが日本で珍重されたという話です。世界の大きさと繋がりに驚かせられます。 世界は狭く、密接に連携しています。忙しいと自分のことばかり考えがちになりますが、自分が世界の繋がりの中で生きていることを忘れずに生活していきたいと思います。 |
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