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Microsoft Robotics Developer Studio 2008 入門

Robotics Developer Studioの
ビジュアルプログラミングとシミュレーション環境を使ってみる

Microsoft Robotics Developer Studio 2008 入門(2)

2. 左上の「Basic Activities」欄からCalculateブロックを中央の「ダイアグラム領域」にドラック&ドロップで配置する

 Calculateは、中央のテキストボックス欄にプラスやマイナスなどといった四則演算子が使用可能なブロックです。

3. Direction Dialogブロックの通知ピンからCalculateブロックの入力ピンへ接続する

 図3はDirection DialogとCalculateブロックを「ダイアグラム領域」に配置した状態を示したものです。

図3 Direction DialogとCalculateブロックを配置した状態
図3  Direction DialogとCalculateブロックを配置した状態

 Direction Dialogブロックの右側に三角と丸のマークが上下に配置されています。上の三角は結果を出力するピンで、下の丸は通知を出力するピンです。今回は下の丸い通知出力ピン上でマウスを左クリックしたまま、Calculateブロック左側の入力ピンまでドラックし、この2つのブロックを接続します。

4. [Connections]ダイアログを設定する

 3.で、Direction DialogとCalculateブロックを接続すると、図4のような[Connections]ダイアログが表示されるので、Direction Dialogブロックのどの機能を使用するかを設定します。今回はボタンが押された時を判断したいので、From側で「ButtonPress」、To側で「Calculate」を選択し、「OK」ボタンを押します。

図4 Direction DialogとCalculateブロックを接続した時の[Connections]ダイアログ
図4  Direction DialogとCalculateブロックを接続した時の[Connections]ダイアログ

5. Calculateブロックを設定する

 Calculateブロック中央のテキストボックスをクリックすると、図5のようにドロップダウンリストが表示されるので、Direction Dialogブロックで選択されたボタンの名前を受け取るために「Name」を指定します。

図5 Calculateブロックで表示されるドロップダウンリスト
図5  Calculateブロックで表示されるドロップダウンリスト

6. Switchブロックを接続し、「Name」を入力する

 左上の「Basic Activities」欄からSwitchブロックを中央のダイアグラム領域にドラック&ドロップで配置し、Calculateブロックの出力ピンとSwitchブロックの入力ピンを接続します。また、Switchブロック中央のテキストボックスに左矢印ボタンに対応する「Left」と入力します。ここまでの結果を図6に示します。

図6 Direction Dialog、Calculate、Switchブロックを接続したVPL図
図6 Direction Dialog、Calculate、Switchブロックを接続したVPL図

7. SwitchブロックとSimple Dialogブロックを接続する

 左下の「Services」欄からSimple Dialogブロックを中央の「ダイアグラム領域」にドラック&ドロップで配置し、Switchブロックと接続します。

 Simple Dialogブロックはダイアログを表示させるブロックです。AlertDialog、ConfirmDialog、PromptDialogという3つある機能の中から、今回はテキストと「OK」ボタンを表示するAlertDialogを使用します。

 Switchブロックの出力ピンとSimple Dialogブロックの入力ピンを接続すると、図7のような[Connections]ダイアログが表示されます。Switchブロックでの分岐条件に合ったNameをAlertDialogに表示させたいので、From側で「Matches」、To側で「AlertDialog」を選択し、「OK」ボタンを押します。

図7 SwitchブロックとSimple Dialogブロックを接続した時の[Connections]ダイアログ
図7  SwitchブロックとSimple Dialogブロックを接続した時の[Connections]ダイアログ

8. [Data Connections]ダイアログを設定する

 7.で「OK」ボタンを押すと、[Data Connections]ダイアログが表示されます。Switchブロックで指定された値をAlertDialogに表示させたいので、図8のようにValue側で「value」を選択し、「OK」ボタンを押します。

図8 [Data Connections]ダイアログ
図8 [Data Connections]ダイアログ

9. 作成したVPL図を実行する

 図9に完成したVPL図を示します。

図9 押されたボタンを表示するVPL図を作成する(一方向)
図9  押されたボタンを表示するVPL図を作成する(一方向)

 メニューのRunからStartを選択すると、初回実行時のみ「名前をつけて保存」ダイアログが表示されるので、適当な場所に保存してください。

 DSSランタイムが実行され[Run]ダイアログ、[Direction Dialog]ダイアログが続けて立ち上がります。[Direction Dialog]ダイアログの左矢印ボタンを押すと、「Left」と書かれた[Simple Dialog]ダイアログが表示されると成功です。「OK」ボタンを押すと、[Simple Dialog]ダイアログが終了します。実行結果を図10に示します。

図10 左矢印ボタンを押した場合の実行結果
図10 左矢印ボタンを押した場合の実行結果

 実行を終了するときは図11の[Run]ダイアログの「STOP」ボタンを押します。

図11 実行を終了する場合
図11 実行を終了する場合

押されたボタンを表示するVPL図を作成する(全方向)

 次は前段落で作成したVPLにブロックを追加して、他の矢印ボタンにもそれぞれ対応したメッセージを表示させてみましょう。

1. Switchブロックに分岐条件を追加する

 図12に示すように「Switch」ブロックの下のプラスボタンを押すと、テキストボックスが追加されるので、「Right」と入力します。同様にプラスボタンを押し、「Forwards」、「Backwards」、「Stop」も追加してください。

図12 Switchブロックに分岐条件を追加する
図12  Switchブロックに分岐条件を追加する

2. [Simple Dialog]ダイアログを追加する

 Switchブロックの分岐条件の数だけ前段落の手順[7]、[8]を繰り返し、Simple Dialogダイアログを配置し、設定します。

 完成したVPL図を図13に示します。

図13 押されたボタンを表示するVPL図を作成する(全方向)
図13  押されたボタンを表示するVPL図を作成する(全方向)

3. 作成したVPL図を実行する

 メニューのRunからStartを選択すると、DSSランタイムが実行され[Run]ダイアログ、[Direction Dialog]ダイアログが続けて立ち上がります。[Direction Dialog]ダイアログで押された矢印ボタンの方向ごとに異なる[Simple Dialog]ダイアログが表示されることを確認してください。

 これで、各方向のボタンに応じて処理を実行させることができるようになりました。

 ここでは押した矢印ボタンに応じたメッセージを表示させてみましたが、例えばこれらの矢印ボタンに対応させて、ロボットを前進させたり、停止させたりといったことが可能になります。次では、図13のVPL図を使ってシミュレーション環境でロボットを操作する方法を説明します。

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シミュレーション環境(VSE)で実行してみる

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト asa(asa)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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