「セ」と「プ」の交流は難しい!?
セプキャンには「セキュリティコース」(以下、「セ」)と「プログラミングコース」(以下、「プ」)の2つのコースがあります。2つのコースは基本的に別カリキュラムですが、両コースが交流することもキャンプの目的のひとつです。
この「セ」と「プ」の交流、いうほど簡単ではありません。まず文化が違います。プログラミングが「世界を作る」ならセキュリティは「世界を守る」。スタート時点のモチベーションが違えば、カリキュラムも違います。大人の世界でも、「セ」と「プ」はなかなか交わることがないそうです。
私はどちらかといえば、「プ」の方の人間です。でも、私が参加した2007年当時は、「プ」がなかったので「セ」に参加しましたが、プログラミングをやっている人間だけど、セキュリティも大好きという変わり種です。なので、「セ」/「プ」の交流に少しでも貢献できたらと考えています。「セ」と「プ」の交流は難しいけれど、お互いが理解しなければいけないと思っています。プログラミングをやる人間がセキュリティのことをもっと考えていれば、お互い、面倒な仕事が少しでも減るし、その逆もまた然り、です。

さて、去年は開講式の後にすぐに「セ」/「プ」がそれぞれに分かれて共通科目を受けることになっていましたが、今年からは、両コースの参加者の交流を深め、また基礎的な知識を知ってもらうためにと、両コースの参加者ともに一緒に2つの共通科目を受けることになりました。
セキュリティコース共通科目では園田講師が、ウイルスや脆弱性の実態について紹介。「ウイルス対策ソフトを使わずに感染しているかをチェックする方法」「母親などに教えるべき対策は何か?」などのテーマで、参加者がグループディスカッションを行いました。「ウイルス対策ソフトを使わずに感染しているかをチェックする方法」では、「怪しいプロセスを見つける」「パケットキャプチャする」「正常な状態と比較する」といった意見が出ていました。
また、「母親などに教えるべき対策は何か?」のお題では、「ブラウザのセキュリティレベルを上げる」「使う人の意識を向上させる」「VMの中で作業する」「テキストベースのブラウザを使う」「セキュリティポリシーを決める」といった意見が出ていました。

一方のプログラミングコース共通科目では、吉岡講師がソフトウェアを創ることの楽しさ・難しさ・達成感を共有したいという「プログラミングキャンプ宣言」をし、インターネットコミュニティ、伽藍とバザールの開発方式の違いなどを講義。講義の最後には、参加者から、「企業がソースコードを公開するときの利益は何か」という鋭い質問がされ、講師・参加者間でちょっとした議論になりました。講師:「開発コストが下がる、オープンにすることで信頼性が上がる」、参加者:「ライバル他社にソースを見られて競争力が下がる」という主張です。難しい問題です。これは場合によりけりで、経営判断によるとしかいいようがないなあ、と私は思いましたが、とても面白い議論でした。こうした議論は、キャンプ中に何度もわき上がってきます。講師同士が学生そっちのけで盛り上がってしまうこともあり、それはそれで見物です。
さて、こんな感じで初日から熱いスタートアップを切ったセキュリティ&プログラミングキャンプ2009。今年も意欲的な参加者ばかりでとても楽しみです。次回は二日目以降のセキュリティコースの講義について詳しく書いていきたいと思います。
