プログラミング言語Perl単独のイベントとして世界最大規模で開催される「YAPC::Asia Tokyo 2009」(JPA(Japan Perl Association)主催)が、9月10日から2日間の日程で始まった。東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区)を会場に、昨年とほぼ同じ450人以上のPerlユーザーが参加している。
オープニングの挨拶に立ったJPA代表理事の牧大輔氏は、今回のプログラム内容から「3つのC」というテーマを提案した。まずPerl文化のベースである「Community」、そこに賛同する「Corporate」、その2つを「Connect!」していきたいとした。
続いて、このテーマに沿った形で、The Perl Foundation(TPF)のRichard Dice氏が「Evolving Perl: Where Perl can go and how to get it there ~Perlの未来、その行程~」と題した基調講演を行った。
Dice氏によると、TPFはPerlの振興のためYAPC::NAなどをサポートしている非営利法人だが、Mozillaのような直接的な収益モデルを持たず、またSUSEなど各種Linuxディストリビューションのようなベンダーサポートもない。未来に向けてPerlをさらに発展させるため、開発者への資金支援や、エンタープライズとの提携を視野にいれることを提案し、TPFやJPAはその役割を演じられる団体だとまとめた。
基調講演の後は「Six Apart講堂」「DeNA大会議室」「西5号館」の3会場に分かれ、Perlにまつわるさまざまなテーマを扱ったセッションが行われた。協賛企業がPerl開発事例などを発表する「コーポレイトトラック」から、上級者向けの「ハッカートラック」まで、2日間で60以上のセッションおよびライトニングトークが行われる予定。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です