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mixiアプリで始めるOpenSocial入門

OpenSocialアプリケーションと外部サーバとの連携

mixiアプリで始めるOpenSocial入門(8)

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 OpenSocialアプリケーションにおいても、OpenSocialコンテナから取得できるソーシャル情報と、外部のWebサービスを上手に連携させることで、これまでにないアプリケーションを構築することができます。今回はOpenSocialアプリケーションから、外部のWebサービスを呼び出す方法について解説します。

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はじめに

 ここ数年ブームとなっているAjaxの影響もあり、多くのWebサイトが、所有しているコンテンツや便利なサービスを、自社サイトで使用するだけにとどまらず、Webサービスというかたちで外部のプログラムから呼び出せるように提供するようになってきました。

 それにより、Webサイトを構築するためにサイト内で使用するすべてのコンテンツを自分で準備していた時代は過去のものとなり、提供されている多様なWebサービスをうまく自分のサイトに組み込んだり、複数のWebサービスを連携させることで付加価値を生み出したり、といった新たなアプローチが生まれてきました。

 OpenSocialアプリケーションにおいても、OpenSocialコンテナから取得できるソーシャル情報と、外部のWebサービスを上手に連携させることで、これまでにないアプリケーションを構築することができます。

 今回はOpenSocialアプリケーションから、外部のWebサービスを呼び出す方法について解説します。

OpenSocialアプリケーションと外部サーバとの連携の仕組み

 さて、OpenSocialアプリケーションから外部のWebサービスと連携する際に問題となるのが、JavaScriptのセキュリティです。多くのWebブラウザは、コードを出力したドメインにのみJavaScriptがアクセスできるように制限を行っています。これをSame-Originポリシーないしはクロスドメイン制限と呼びます。

 連載の第1回でも説明しましたが、OpenSocialアプリケーションの実体であるガジェットXMLは、OpenSocialコンテナで解析されます。それで、ユーザーの使用するWebブラウザからは、OpenSocialアプリケーションはOpenSocialコンテナ上に存在するリソースのように見えます。

 従って、OpenSocialアプリケーションはOpenSocialコンテナ以外のサーバとJavaScriptによる通信を行うことができません。例えばmixiアプリの場合、mixiアプリを出力するサーバ以外のドメインにJavaScriptで直接アクセスを行うことはできません(mixiアプリの場合、OpenSocialアプリケーションはhttp://**********.app0.mixi-platform.comのようなドメインから出力されますので、mixi.jpなどのドメインにもアクセスできません)。

 この問題を解決するため、OpenSocialのGadgets APIでは、OpenSocialコンテナを経由して外部のWebサーバにアクセスするためのgadgets.io.makeReqeustという関数が提供されています。

 このmakeRequest関数は、OpenSocialコンテナに対して「外部のサーバにリクエストを行ってその結果を返すように」というリクエストを行います。以下の図のように、ユーザーのWebブラウザはOpenSocialコンテナに対してリクエストを行うものの、実際のデータは外部のサーバから取得することになります。makeRequest関数には外部サーバでの認証を行うための情報や、結果を取得する際の形式なども指定することができます。

makeRequest関数を使った外部サーバへのアクセスのイメージ
makeRequest関数を使った外部サーバへのアクセスのイメージ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 土井 毅(ドイ ツヨシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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