SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ComponentZine(ComponentOne)

グリッドを使ってWindowsフォームにコントロールをレイアウトする

ComponentOne Studio2010のC1Sizerコントロールを使った.NETアプリケーションの作成

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ComponentOne Studio2010のC1Sizerコントロールは、.NET Frameworkから提供される基本レイアウト機能(Dock/Anchorプロパティ)を拡張する、強力なグリッドレイアウトマネージャを持つコンテナコントロールです。今回は、このC1Sizerコントロールを使用して、複数の入力コントロールを配置したWindowsフォームを作成してみました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

 Windowsフォームの作成で苦労するのが、コントロールレイアウトです。使用するコントロールの数が多ければ多いほど、綺麗にレイアウトするのに苦労します。そうしたコントロールのレイアウトに一役買ってくれるのが、ComponentOne Studio2010のC1Sizerコントロールです。

 このコントロールは、その名の通り、Windowsフォームアプリケーションの自動リサイズ制御を可能にするコントロールですが、.NET Frameworkから提供される基本レイアウト機能(Dock/Anchorプロパティ)を拡張する、強力なグリッドレイアウトマネージャを持つコンテナコントロールでもあります。フォームにこのコントロールを配置してグリッドを設定すると、コントロールを自動的に近傍のセルにドッキングしてくれるので、配置がとても楽になります。

 今回は、後者のレイアウト機能を利用して、複数の入力コントロールを配置したWindowsフォームを作成してみました。

C1Sizerコントロールで複数の行列を持ったグリッドを作成し、その中にラベルやテキストボックスなどの標準コントロールをレイアウトできる
C1Sizerコントロールで複数の行列を持ったグリッドを作成し、その中にラベルやテキストボックスなどの標準コントロールをレイアウトできる
プログラム実行時は、グリッドラインや空白のセルは表示されない
プログラム実行時は、グリッドラインや空白のセルは表示されない
コードからButtonコントロールを作成しセルを指定して配置する
コードからButtonコントロールを作成しセルを指定して配置する
C1Sizerコントロールの背景をグラデーションで塗りつぶすこともできる
C1Sizerコントロールの背景をグラデーションで塗りつぶすこともできる

対象読者

 Visual Basic/Visual C# 2005/2008/2010を使ってプログラムを作ったことのある人。

必要な環境

 Visual Basic 2005/2008/2010、Visual C# 2005/2008/2010、Visual Studio 2005/2008/2010でプログラムが作れる環境。なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studio 2008を使用して作成し、動作確認を行っています。

プログラム実行時の注意事項

 C1Sizerコントロールを使って作成したアプリケーションを配布する場合、PC1Sizerコントロールのアセンブリファイルを添付する必要があります。アプリケーションを正常に動作させるためには、次のファイルをインストールする必要があります。

ファイル 内容
C1.Win.C1Sizer.2.dll 本体アセンブリ
C1.Win.C1Sizer.4.dll 本体アセンブリ(※)

 .NET Framework 4/4 Client Profileでのみ使用できます。

 このファイルを、プログラムを実行するフォルダにフォルダ構成を変えずに格納します。

コンポーネントのインストール

 C1Sizerコントロールを使用する方は、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にComponentOne Studio Enterprise 2010Jをインストールする必要があります。

 インストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできます。製品ページの[申込フォーム]をクリックし、GrapeCityのWebサイトへ必要情報を登録すると、添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきますので、ここからダウンロードします。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。

コントロールの追加

 ComponentOne Studio Enterprise 2010Jをインストールしたら、ツールボックスに専用のタブを作成し、使用するコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、名前空間が「C1.Win.C1Sizer」の「C1Sizer」コントロールです。

名前空間が「C1.Win.C1Sizer」の「C1Sizer」コントロールを選択する
名前空間が「C1.Win.C1Sizer」の「C1Sizer」コントロールを選択する

次のページ
C1Sizerコントロールについて

この記事は参考になりましたか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ComponentZine(ComponentOne)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/5765 2011/02/23 15:30

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング