独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は22日、Ruby標準化ワーキンググループで原案作成を進めてきたプログラミング言語「Ruby」の技術規格書が、JIS規格の「JIS X 3017」として同日制定されたことを発表した。
Rubyはまつもとゆきひろ氏によって開発が始められたオブジェクト指向スクリプト言語で、2007年に登場したWebアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」以降、利用者や適用範囲が拡大し、セールスフォース・ドットコムや楽天といった国内外の有名な会社のアプリケーション開発にも用いられるようになってきている。
今回仕様制定が進められたのは、そのようなRuby製システムの可搬性や外部システムとの相互運用性の確保するためだと説明している。規格原案の作成にはRubyコミュニティの声も多く取り入れられた。
IPAは、Rubyが世界的に利用されていることを踏まえ、この規格を国際標準にするべく、ISO/IEC JTC 1に対して国際標準化の提案をするよう日本工業標準調査会に申し出たとしている。また、日本で発案されたプログラミング言語がJIS規格になること、JIS規格から国際標準化の提案をするプログラミング言語であることは、ともにRubyが初だという。
【関連リンク】
・IPAのプレス発表
・オブジェクト指向言語Rubyホームページ
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