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Curl開発「データ操作」のポイント(後編)

SAXパーサー、DOMパーサーを使ったXMLフォーマットの利用方法

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2011/03/31 14:00

 この連載では、Curl開発者向けの技術情報サイト「Curlデベロッパーセンター」の「逆引きリファレンス」の記事から人気の記事をピックアップしていきます。今回は、データ操作の後編として「SAXパーサー」と「DOMパーサー」を取り上げます。

目次

はじめに

 Curlでは、Curl開発者向けに技術情報サイト「Curlデベロッパーセンター」を公開しています。前編では、このサイトの「逆引きリファレンス」で紹介している記事の中から、Webアプリケーションに必要な機能の1つであるデータ操作に着目して「バリデーションチェック」と「ActiveXを使用したExcelデータ操作」を紹介しました。

 後編となる今回は、XMLフォーマットの利用方法として「SAXパーサー」と「DOMパーサー」を使った解析方法について紹介していきます。

 Curlアプリケーションは、クライアントサイドに特化したWebテクノロジーです。従来Webサーバが行う画面の制御やデータ分析などの処理をクライアントに分散させ、サーバとの通信は必要に応じてXMLなどのデータのみとすることで、サーバ負荷を軽減し、レスポンスの向上を図ります。

 Curlアプリケーションの実行環境Curl RTEでは、このデータ形式であるXMLデータを解析するXMLパーサーを標準装備しています。このXMLパーサーを用いれば、サーバから返されたXMLデータをCurlのオブジェクトに変換し、Curlアプリケーションで使用できます。

必要環境

  • Curl RTE 5.0以上

XMLフォーマットの利用(SAXパーサー)

 Curlでは、標準APIとしてSAX機能が用意されています。SAXはXML文書を先頭から順番に解析し、発生したイベントをアプリケーションでキャッチして処理するAPIです。次項で紹介するDOMに比べ、解析速度が速く、メモリの消費量が少量で済むというメリットがあります。ノードの追加、削除など、XML文書を更新する機能はありません。

 ここでは、SAXパーサーを利用したXML解析方法について、下記サンプルXMLを用いて紹介します。

<RecordSet>
  <Record name="AAA">
    <Value>"123"</Value>
    <Value>"456"</Value>
  </Record>
  <Record name="BBB">
    <Value>"xyz"</Value>
  </Record>
</RecordSet>

 SAXパーサーを使用するためには、まずDefaultHandlerクラスを継承したイベントハンドラを作成します。このクラスのstart-document、end-document、start-element、end-element、charactersメソッドを実装します。下記サンプルは、それぞれのメソッドで取得したXMLの値などの結果を、outputプロシージャにて表示させています。

{define-class public MySAXApp {inherits DefaultHandler}
  {constructor public {default }
    {construct-super}
  }

  {method public {start-document}:void
    {output "#start-document"}
  }

  {method public {end-document}:void
    {output "#end-document"}
  }

  {method public {start-element
                     uri:String,
                     name:String,
                     qname:String,
                     atts:Attributes
                 }:void
    {output "#start-element"}
    {output " タグ = " & name}
    {output " 属性名 = " & {atts.get-local-name 0}}
    {output " 属性 = " & {atts.get-value 0}}
  }

  {method public {end-element
                     uri:String,
                     name:String,
                     qname:String
                 }:void
    {output "#end-element"}
    {output " タグ = " & name}
  }

  {method public {characters
                     ch:StringBuf,
                     start:int,
                     length:int
                 }:void
    {output "#characters"}
    {output " 要素 = " & ch}
  }
}

 各XML構文解析イベントを受け取り、呼び出されるメソッドの説明は下表の通りです。

呼び出されるメソッド
メソッド 説明
start-document ドキュメント開始の通知を受け取ります
end-document ドキュメント終了の通知を受け取ります
start-element 要素の開始の通知を受け取ります。XMLドキュメント内の各要素の開始時にこのメソッドを起動します
end-element 要素の終了の通知を受け取ります。XMLドキュメント内の各要素の最後にこのメソッドを起動します
characters 文字データの通知を受け取ります

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