_WidgetBase
ウィジェットのベース・クラスはdijit._Widgetで、これは従来から変わりません。Dojo 1.6では、よりコアな機能がdijit._WidgetBaseという新たなクラスに移動し、dijit._Widgetはこれを継承する形に変わりました。これはdojox.mobileの軽量化が目的であり、dojox.mobileで利用可能な_Widgetのメソッドを_WidgetBaseとして最小限に共有する形になりました。
この変更に伴うウィジェットの機能やAPIの変更はありません。「Dojo 1.5で_Widgetにあったはずのメソッドがなくなっている!」と思ったら_WidgetBaseを探してみてください。
チャート
Dojo 1.6ではチャートの機能もいくつか拡張されていますが、そのなかでひときわ目を引く、スパイダー・チャートとガント・チャートを紹介します。
スパイダー・チャート
レーダー・チャートという呼び方のほうがよりポピュラーだと思いますが、Dojo 1.6で新たにスパイダー(蜘蛛の巣)・チャートがdojox.charting.plot2d.Spiderとして使えるようになりました。以下がdojox/charting/tests/test_spider2d.htmlのスクリーン・キャプチャです。
ガント・チャート
プロジェクト管理や生産管理で利用可能な、作業の進捗状況を表現するガント・チャートがdojox.ganttとして使えるようになりました。以下がdojox/gannt/tests/test_Gantt.htmlのスクリーン・キャプチャです。
まとめ
今回は、Dojoの最新動向の第1弾としてDojo 1.6でのアップデートのうちのいくつかを紹介しました。AMDやdojox.mobileは、先日リリースされたDojo 1.7でさらに大きな進化を遂げています。これらの詳細は、次回以降でお伝えします。