Facebookモバイルアプリが注目される背景
このFacebookモバイルアプリに注目しているのが、広告・マーケティング業界です。これまでFacebookを通じた企業のPR活動はPC版のFacebookページが主流でした。しかし、いざFacebookページのモバイル版を見てみると、見られるのは「ウォールの投稿」「基本データ」「写真」のみでした。PC阪で導入しているような「Welcomeページ」のようなカスタマイズしたタブを表示できなかったのです。つまり、企業ごとにカスタマイズしたオリジナルの体験をFacebookのモバイル版で提供するには、モバイルアプリである必要性が生じてくるのです。
さらに、Facebookモバイルアプリにはほかのメディアにはないユーザーの集客力があります。それを裏付けるFacebookモバイルアプリならではの特徴を3つ紹介します。
1)Facebookユーザーの半分以上がモバイルから
5月に株式公開を予定しているFacebook社の発表によると、現在8億4500万人とされるFacebookユーザーのうち、半数以上はモバイルデバイスからアクセスしているそうです。Facebookモバイルというメディアにはグローバル規模で、多くの、そしてさまざまな人が集まっています。
2)友人の「いいね!」「シェア」による拡散
昨今の企業が仕掛け、ヒットしたと言われるデジタルキャンペーンのほとんどが、ソーシャルメディア上で拡散していったバイラルキャンペーンです。これまでは、Googleの検索結果ページの上位に表示されてアクセスする、Webのニュースがきっかけで知ることが多かったのですが、ソーシャルメディアの普及により情報の流通ルートが変わってきました。Facebookモバイルアプリは友人の「いいね!」「シェア」によって、その存在が広がっていきます。その拡散性はとても魅力的です。
3)プッシュ通知などユーザーとの接触機会はさまざま
Facebookモバイルアプリの開発プラットフォームはアプリを拡散させるためにさまざまな機能を拡充しています。機能の一つ目は「Request」。友人をアプリに招待することができます。2つ目は「Menu」。一度使ったアプリケーションはメニューのお気に入りに追加されていきます。3つ目は「Search」。メニュー最上部の検索窓でアプリケーションを検索することができます。そして4つ目は「News Feed」。ユーザーがアプリを利用すると、ユーザーのタイムラインと友人のニュースフィードにその行動履歴が流れます。このようにFacebookモバイルアプリはさまざまな、そして強力な方法でユーザーと接触することができます。
FacebookモバイルアプリがiPhoneやAndroidアプリの次に来ると言われているゆえんは、この集客力にあります。iPhoneやAndroidのネイティブアプリは各種アプリマーケットで人気を高めランキングに載るか、PRによってニュース記事として紹介されるといった拡散手法が主でした。Facebookモバイルアプリの場合はユーザー間での会話もその拡散を後押しします。より多くのユーザーに自分が開発したアプリを使ってもらえるということは、開発者にとっても明確なメリットと言えます。
Facebookモバイルアプリ開発のメイン言語はHTML5
Facebookモバイルアプリの開発プラットフォームとして、Facebook社はHTML5をサポートしています。HTML5は、HTMLの新しい規格でいまだ正式なものではありませんが、iOS、Android OS双方のブラウザに搭載されており互換性も非常に高いです。また、HTML5の特色にFlashのような動的コンテンツを作るCanvasという機能が実装されています。このCanvasを使って、いままでFlashでしかできなかった動的なアプリを作ることができるのです。現状のCanvasの機能やスマートフォンのパワーでは、まだまだFlashにおよばない点は多々ありますが、それでもある程度のアイデアを実現できるアプリを開発することができます。
次回は、Facebookモバイルアプリで考えられるアプリケーションの企画についてご紹介します。


