解説
文字列は、複数の文字をまとめて管理するためのプログラムの仕組みです。この文字列の仕組みにより、プログラマーは、実際の内部の文字の数や、その管理に必要なメモリーをほとんど意識することなく、複数の文字を手軽に扱うことができます。
文字列(文字を並べたもの) ┏━━━━━━━┓ c a t 文字1 文字2 文字3
コンピュータが「c」「a」「t」をまとめて「cat」と読みます。
文字列は、複数の文字の扱いを抽象化してくれます。この文字列では、1文字しか文字が入ってなくても文字列と見なします。また0文字しか文字が入っていなくても文字列と見なします。
文字列 ┏━┓ c 文字1つ
文字列 ┏┓ 文字はなし
多くのプログラム言語では、文字列は「+」記号で連結することができます。
a = "hot" b = "dog" c = a + b
cの中身は「hot」に「dog」を繋げた「hotdog」になります。
文字列は、多くの場合、ダブルクォーテーションで囲います。
"文字列"
また、プログラミング言語によっては、ダブルクォーテーションでもシングルクォーテーションでもよいという場合もあります。
"文字列" '文字列'
ダブルクォーテーションとシングルクォーテーションについては、プログラミング言語によって細かな仕様が違います。そのため、プログラミング言語を選んだ時点で、仕様を確認するようにしてください。
サンプル
文字列を使った処理を、JavaScriptで簡単に書いてみます。
<html> <head> <title>「文字列」のサンプル</title> <script type="text/javascript"> var str; // 変数strに「hot」を格納 str = "hot"; document.writeln(str + "<br>"); // 変数strの末尾に「dog」を連結 str += "dog"; document.writeln(str + "<br>"); // 変数strの長さを表示 var len = str.length; document.writeln(len + "文字<br>"); </script> </head> </html>
hot hotdog 6文字