Windows Azureの仕組みとAzure VMでWindowsを動かす
Windows Azure Virtual Machineの取り扱い説明書(1)
Windows Azure Virtual Machineの全体像を知ろう
Windows Azure Virtual Machineもクラウドサービスの配下に作成するサービスです。仮想マシンを作成する際に、クラウドサービスを新規に作成するか、既存のクラウドサービスに追加するかを選択します。クラウドサービスはDNS名(サブドメイン)と紐づきます(図3)。
同じDNS名に登録されている仮想マシン間はVirtual Machine名で直接通信でき、エンドポイントの設定に関わらずすべてのポートと通信することができます。別のDNS名にある仮想マシン間では、直接通信できません。 例えば、test01から、test03に通信するにはDNS名(example.cloudapp.net)でグローバルから接続する必要があり、その際には、エンドポイントで指定したポートでのみ通信できます。
Virtual Machineを作成する際に、仮想マシン名を指定します。指定した仮想マシン名がOS上のホスト名に登録されます。仮想マシン名は、AzureのインターナルのDNSにも登録されます。DNSが名前解決してくれるので、同じDNS名に登録された仮想マシン間であれば、仮想マシン名で直接通信できます。
仮想マシン作成直後は、「仮想マシン名=ホスト名=DNS登録名」となっています。Windowsイメージの場合は、例えばリモートデスクトップで仮想マシンに接続しホスト名を変更すれば自動的にDNSが更新されます。Linuxイメージの場合は、hostname newnameコマンドを使用すると自動的にDNSが更新されるよう、Windows Azure Linux Agentに機能が組み込まれています(注7)。
仮想マシンにインターネット経由で接続するためのエンドポイント
Windows Azure Virtual Machineの仮想マシンにインターネットから直接接続することはできません。接続するにはエンドポイント設定するかWindows Azure Virtual Networkなどを使用する必要があります。
エンドポイントは、接続可能なプロトコル(TCP/UDP)とポートを指定して通信できるようにすることで、インターネット経由で仮想マシンにトラフィックを到達させることができます。
例えば、Webサーバーとして仮想マシンを使用したい場合、エンドポイントを次のように設定します(図4)。
- Name: iishttp
- Protocol: tcp
- Local Port: 80
- Public Port: 80
上記の設定をすることで、インターネットから80番ポートで接続し、ローカルポート80番に接続することができます。
またセキュリティの観点から、インターネットから接続する場合のポートとローカルポートをずらすポートフォワードを設定することもできます。例えば、リモートデスクトップの既定のポートを使用しないことで多少のセキュリティ向上をさせることができます。仮想マシンを作成した際にデフォルトで作成されるリモートデスクトップ用のエンドポイントはポートフォワードになっています(図4)。
- Name: RemoteDesktop
- Protocol: tcp
- Local Port: 3389
- Public Port: 9000
この記事は参考になりましたか?
- Windows Azure Virtual Machineの取り扱い説明書連載記事一覧
-
- Windows Azureの仕組みとAzure VMでWindowsを動かす
- Windows Azure Virtual Machine上にWindowsやLinuxの...
- Windows Azureの仕組みとAzure VMでWindowsを動かす
- この記事の著者
-
山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト)
<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
