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Windows Azure Virtual Machineの取り扱い説明書

Windows Azureの仕組みとAzure VMでWindowsを動かす

Windows Azure Virtual Machineの取り扱い説明書(1)

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Windows Azure Virtual Machineではロードバランサーが提供されている

 前の例は、1つの仮想マシン用にポートを空ける説明でした。 しかし、時にはロードバランサーで同じポートで複数の仮想マシンでレスポンスさせたいことがあります。Windows Azure Virtual Machineでは、ロードバランサーセットが提供されています。ロードバランサーセットは、単純に複数の仮想マシンで同じエンドポイントの設定をしエンドポイントをまとめてグループ化します。例えば図5のようにパブリックポート80番のエンドポイントに仮想マシンを3つ定義すると、3つの仮想マシンにロードバランシングさせることができます。

図5 エンドポイントとロードバランシング
図5 エンドポイントとロードバランシング

 この機能は、Windows Azure管理ポータルでは仮想マシンのロードバランシング設定ができます。コマンドで定義するとカスタムヘルス監視を使用してロードバランサー上でより詳細な制御をすることができます。

 リスト2は、PowerShellでエンドポイントを定義しています。パブリックポート80番とローカルポート8080番をポートフォワードし、ヘルスチェック機能付きのロードバランシングを定義しています。80番ポートのhttpプロトコルでhealth.txtに接続し200が返ってくれば正常動作、200以外の場合はロードバランシング対象から切り離すヘルスチェックをしています。

リスト2 エンドポイントの追加
Add-AzureEndpoint -Name "HttpIn" -Protocol "tcp" -Public
Port 80 -LocalPort 8080 -LBSetName "WebFarm" -ProbePort 80 -ProbeProtocol "http" -ProbePath "/health.txt"

 ヘルスチェックに使用できるプロトコルは、[-Protocol]パラメーターで指定でき、HTTPとTCPの2種類指定できます。HTTPの場合は死活監視のURLから「200 OK」を受け取ります。TCPの場合は、「ACK」を受け取ります。

まとめ

 Windows Azure Virtual Machineの概要と提供されている機能について説明しました。Windows Azure Virtual Machineの仕様を踏まえて、次回は具体的な操作方法を見ていきます。

参照ドキュメント

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 大和屋 貴仁(ヤマトヤ タカヒト)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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