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Java/.NETプログラマのためのForce.com開発入門

Force.comプラットフォームでの開発サンプル

Java/.NETプログラマのためのForce.com開発入門 第2回

照井 康真[著]

開発環境の構築

 実際の開発では、例えば次のような環境を用意して、開発および運用を行います。

開発プロジェクトにおける環境の種類(参考:DeveloperForce wiki)
環境名 概要
運用環境 ユーザ企業によって購入されたSalesforce CRMまたはForce.com製品。
実際にアプリケーションの運用を行う。
UAT環境 UAT(User Acceptance Test:ユーザ受け入れテスト)環境。
運用環境に対するサンドボックス
(Full Sandbox、Configuration Only Sandbox、Developer Sandbox)であることが多い。
開発環境 開発者が開発を行う環境。サンドボックスやDeveloper Edition等を利用。

 ここでは、上記の開発環境として、Developer Editionを利用します。開発環境を整える手順は次のとおりです。

  1. Force.comプラットフォームのDeveloper Editionの作成
  2. Force.com IDEのインストール
  3. Force.com 移行ツールのインストール

Force.comプラットフォームのDeveloper Editionの作成

 Force.comプラットフォームのDeveloper Editionは、無料で使える開発環境です。作成できるユーザ数や保有データ量などに制限があるため、企業の運用の中で使用することはできませんが、開発のための利用には十分な能力が備わっています。

 DeveloperForceサイトの「無料のDeveloper Editionを入手」のリンクから氏名やメールアドレス、会社、ユーザ名などの項目を入力してサインアップすると、クラウド上に環境が作成されます。1つのメールアドレスでいくつも作成できるため、あるアプリケーションに対して、A案、B案といったように複数のデモ環境を用意するといった使い方も可能です。この際、ユーザ名は「foo@codezine.quiz.dev1.gmail.com」といったように、メールアドレスに任意の文字列を追加したものをよく利用します(メールアドレスが仮に「foo@gmail.com」の場合)。登録手順については過去に公開されている記事(「Salesforce Developer Editionの登録」)を参考にしてください。

 Developer Editionにログインした後の画面で、少しForce.com(Salesforce.com CRM)の基本的な要素を説明しておきます。

番号 要素名 説明
① アプリケーション アプリケーションとはタブのセットのこと。
Developer Editionにログインすると
「セールス」「コールセンター」「マーケティング」といった、
Salesforce.com CRMソリューションのアプリケーションを選択できる。
アプリケーションを選択すると、利用用途に応じたタブが表示される。
必要に応じてAppExchangeからサードパーティ製のアプリケーションを
インストールすることも可能。
後述するサンプルアプリケーションのデプロイを行うと、
このプルダウンから選択できるようになる。
② タブ 「ホーム」「Chatter」「レポート」「ダッシュボード」、
そして各主要オブジェクトに対応する画面を切り替える。
アプリケーションでは、タブが画面遷移の入口になる。
③ 設定メニュー アプリケーションを利用するためではなく、
アプリケーションを設定によって作成するためのメニュー。
アプリケーションを利用するために何らかのタブをクリックした後、
設定メニューを表示したい場合は、
ユーザメニューの「設定」リンクをクリックする。
④ ユーザメニュー ログイン中のユーザについての操作が選択できる。

Force.com IDEのインストール

 Force.com IDEはEclipseプラットフォームベースのForce.comの開発ツールです。他のEclipseプラットフォームベースのツールと同様に、ダウンロードしたインストーラーを実行するだけで使えるようになるスタンドアローン版と、既存のEclipseにプラグインとして追加するプラグイン版の2種類があります。Force.com IDEのインストールについては「developerforce wiki」が参照になります。

 インストール完了後、Force.com IDEを起動すると次のような画面が表示されます。Javaプログラマには見慣れたいつものEclipseの画面ですね。

Force.com移行ツールのインストール

 Force.com移行ツールは、Apache Antのbuild.xmlを利用してForce.comにアプリケーションをデプロイするツールです。Apache Ant version 1.6以降で動作します。Force.com移行ツールをインストールするには、Developer Editionにログインし、「設定」メニューの[アプリケーションの設定]-[開発]-[ツール]をクリックします。

 「ツール」画面の「Force.com移行ツール」リンクをクリックすると、zipファイルのダウンロードが開始されます。

 ダウンロードしたzipファイルを解凍し、中に含まれる「ant-salesforce.jar」ファイルを、Antがインストールされているフォルダの「lib」フォルダの中にコピーすればインストールは完了です。こちらも、特にJavaプログラマにはおなじみのツールです。

次のページ
デプロイとプロジェクトの作成

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この記事の著者

照井 康真(テルイ コウマ)

エンタープライズ領域に破壊的イノベーションをもたらしてきた、クラウドインテグレータの株式会社アピリオ勤務。日本のビジネスアジリティの向上に少しでも貢献すべく、日々奮闘中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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