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Java/.NETプログラマのためのForce.com開発入門

Force.comプラットフォームでの開発サンプル

Java/.NETプログラマのためのForce.com開発入門 第2回

デプロイとプロジェクトの作成

 アプリケーションのデプロイとは、開発したForce.comアプリケーションを別のForce.com環境にインストールすることです。ApexやVisualforce、Webブラウザからの設定による開発を進める前に、サンプルアプリケーションをデプロイし、完成イメージを確認してみます。実際、プロジェクトによっては、既存のアプリケーションやプロトタイプのデプロイから開始することも少なくありません。

 実際のプロジェクトの中では、開発環境からUAT環境にデプロイし、UAT環境から本番環境にデプロイします。アプリケーションをデプロイする方法は、Antを使用する方法だけではなく、Force.com IDEから行う方法、パッケージ化する方法、パッケージをAppExchange経由でインストールする方法があります。ここでは、最も利用機会の多いAntによるデプロイを説明します。情報セキュリティの観点から、開発用と異なるPCを利用してデプロイする際などには、Force.com IDEを利用できないこともあるからです。また、特に開発環境からUAT環境へのデプロイは、テスト結果の対応をすばやく反映できるように、パッケージ化する手間を省略すべきです。

Force.comプラットフォームのDeveloper Editionの設定

 サンプルアプリケーションをデプロイする前に、Developer Editionの設定を少し変更します。

 ユーザのプロファイルの「ログインIPアドレスの制限」に、ログイン元として有効なIPアドレスを指定します。こうすることで、Force.com IDEやForce.com移行ツールの接続時に「セキュリティトークン」を省略することができます。通常は、接続元の企業などのIPアドレスを指定しますが、ここではDeveloper Editionのユーザに割り当てられる「システム管理者」プロファイルに、すべてのIPアドレス「0.0.0.0」~「255.255.255.255」を許可することにします。個人情報や機密情報を扱う場合には適切なIPアドレスを指定するか、セキュリティトークンを利用した接続を利用してください。

 「システム管理者」プロファイルの設定を変更するには、「設定」メニューから[管理者設定]-[ユーザの管理]-[プロファイル]をクリックします。

 プロファイルの一覧から「システム管理者」をクリックします。

 システム管理者プロファイルの詳細画面の下部の「ログインIPアドレスの制限」欄の「新規」ボタンをクリックします。

 「開始IPアドレス」に「0.0.0.0」を、「終了IPアドレス」に「255.255.255.255」を指定し、「保存」ボタンをクリックすると設定完了です。

サンプルアプリケーションのデプロイ

 本稿のサンプルアプリケーションは、Force.comのメタデータとしてアーカイブしています。メタデータとは、ApexコードやVisualforceページだけではなく、Force.comのWebブラウザ上で設定できる内容がXMLとして構造化された設計情報です。ソースコード圧縮ファイル「quiz.zip」を任意の場所に解凍してください。

 最初にbuild.propertiesにデプロイのパラメータを設定します。「sf.username=」につづけて、登録したDeveloper Editionのユーザ名を、「sf.password=」につづけてパスワードを記載してください。

build.propertiesの断片
sf.username = <登録したDeveloper Editionのユーザ名>
sf.password = <登録したDeveloper Editionのパスワード>

 build.xmlファイルの内容は次のようなものです。

build.xmlの内容
<project name="Deployment of Quiz Ant tasks" default="deployMetadata" basedir="." xmlns:sf="antlib:com.salesforce">
	<property file="build.properties"/>
	<target name="deployMetadata" >
		<sf:deploy username="${sf.username}" password="${sf.password}" serverurl="${sf.serverurl}" deployRoot="src" />
	</target>
</project>

 build.xmlの中では、先ほど設定したbuild.propertiesを読み込み、「sf:deploy」タスクの属性に割り当てています。「sf:deploy」タスクは、Force.com移行ツールで用意されている、Force.com環境にデプロイするためのタスクです。

 コマンドプロンプトで、build.xmlがあるフォルダに移動し、「ant」コマンドを実行します。

コマンドプロンプトからのantコマンドの実行
c:\quiz>ant
Buildfile: c:\quiz\build.xml

deployMetadata:
[sf:deploy] Request for a deploy submitted successfully.
[sf:deploy] Request Id for the current deploy task: 04si000000074v4AAA
[sf:deploy] Waiting for server to finish processing the request...
[sf:deploy] Request Status: Completed
[sf:deploy] Finished request 04si000000074v4AAA successfully.

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 14 seconds

 「BUILD SUCCESSFUL」が表示されれば、デプロイは成功です。Developer Editionにログインしてみましょう。

 「アプリケーション」として「クイズ」が選択できるようになっています。

 「クイズ」アプリケーションを選択すると、タブとして「クイズ」「プレー」が表示されます。

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まとめ

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この記事の著者

照井 康真(テルイ コウマ)

エンタープライズ領域に破壊的イノベーションをもたらしてきた、クラウドインテグレータの株式会社アピリオ勤務。日本のビジネスアジリティの向上に少しでも貢献すべく、日々奮闘中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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