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「PyCon APAC 2013 in Japan」レポート

PyCon APAC 2013 in Japanレポート
~第1回 基調講演とプログラムについて

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 広報の筒井です。9月13日(金)から9月16日(月・祝)の4日間、PyCon APAC 2013 in Japanが開催されました。皆さんのご協力のお陰で、カンファレンスは大盛況のうちに終えることができました。本当にありがとうございました。さて、この4日間のために、スタッフは1年間さまざまな準備を行ってきました。今回から数回にわたって、運営レポートとして、スタッフたちがやってきたことを紹介します。この連載で、スタッフの仕事内容を皆さんにイメージしていただけるのではないかと思います。

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 (もし、この連載を読んで「自分もやってみたい」と思ったら、PyCon JPのメーリングリストに参加してスタッフに立候補してくださいね!)

 まず第一回は、座長挨拶、基調講演、プログラムについて紹介します。

座長挨拶

 座長の寺田です。

 PyCon APAC 2013 in Japanは総勢516名(スタッフを含む)の方々にお越しいただきました。来場された皆さん本当にありがとうございます。オープニングセッションで「一緒に良いカンファレンスを作っていきましょう」とメッセージを出しましたが、参加者のご協力のもと、楽しめるカンファレンスが開催できたのではないかと感じています。

 また、お越しになれなかった方は、このレポートや公式サイトにある動画および資料のリンクから、少しでもこのカンファレンスの雰囲気を感じていただければと思います。

 今回のカンファレンスは、2010年に「国内でもPyConを」と計画を始めた時からの目標であった、「PyCon APACを日本で開催する」というものを達成することができました。

 カンファレンスは、9月13日(金)から16日(月・祝)までの4日間で開催しました。13日は、国内のPyConでは初めての試みとして、チュートリアルデイとしてお2人の講師をお迎えし、2コース36名の受講者に参加いただきました。

 メインとなる14日、15日は、2つのキーノートに加え、4トラック並行にセッションを行いました。APACとしての開催であった今年は、英語トラックを複数化しました。多くの海外からのスピーカーや参加者がお越しになり、国際色が豊かなイベントになりました。

 最終日16日は開発Sprintとして、自由に開発する場所を提供する形で行いました。Sphinxの開発者で今回キーノートもお願いした、Georg Brandl氏にもお越しいただきSphinxグループでは大きな成果がでたようです。他にもさまざまなグループや個人が開発し成果を出していました。

 毎年参加いただいている、参加者の慣れも良い方向に働き、協力的かつ積極的で、多くの会話やコラボレーションを生んでいたと思います。

 さらに、多くのスポンサーにも恵まれ、同時通訳の提供、ランチやコーヒーブレイクの充実を図ることができました。協力頂いたスポンサー各社に本当に感謝しております。

 パトロンスポンサーには、20人を超える個人の方々からの支援をいただきました。この支援は、学生支援や遠方支援に使うことができました。学生支援には約50名の方々が登録いただき、多くの学生に参加していただけたことは非常に嬉しいことだと思っています。

 来場参加者をはじめスポンサーシップをいただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 このような大きなイベントを裏方として準備をし作り上げ、当日は大きな声で取りまとめをしたり、走り回ったりしてくれているスタッフがいるからこそ成り立っています。表に出る人は少ないのですが、みんなが一人一人役割をもって作り上げていることがこのようにカンファレンスの成功に終わったものと確信しています。この場を借りてスタッフ一同へ感謝の言葉を述べたいと思います。「おつかれさまでした。本当にありがとうございます」

基調講演について

 副座長の竹内です。基調講演についての報告です。

基調講演者決定までの過程

 今年は、より国際的なカンファレンスを開催することもあり、基調講演者の決定を行う過程で運営メンバーからいろいろな意見が出ました。「基調講演者を何名にするべきか?」「Python以外の言語の開発者はどうか?」「日本語と英語の講演の比率をどうするか?」などが議論になりました。

 ただし、それ以前の問題が生じてしまいました。カンファレンスの開催日がなかなか決定しなかったことです。会場の選定は2012年の11月から進めていました。会場費を抑制するために商業施設ではなく大学の施設を検討していたのですが、年度が改まる2013年4月まで開催場所が確定できませんでした。基調講演候補者には確定前に内々にはオファーをしていたのですが、結果的に日程が合わないため講演を辞退される候補者がいらっしゃいました。他の言語のカンファレンスでは1年前から会場を確保されているところもありますので、今後は基調講演者へのオファーを早めに行うために、開催日程を早めに決めることを考えることが必要かもしれません。

PyCon Singaporeの支援

 基調講演に関しては、一昨年、昨年とPyCon APACを開催したPyCon Singaporeから多くの支援をいただきました。支援をいただいた主な2点は次のとおりです。

1.基調講演者の紹介

  PyCon Singapore運営スタッフからの基調講演候補者を紹介していただきました。今回の基調講演者の一人、DropboxのRian Hunter氏はPyCon Singaporeから紹介していただきました。

2.資金援助

  基調講演者の渡航費・宿泊費等の費用を援助していただきました。PyCon SingaporeはAsia Pacificの他の国のPyConを支援するための資金を準備しており、こちらを活用させていただきました。

 来年のPyCon APACは台湾で開催されますが、PyCon JPもSingaporeのような支援を行っていければ良いなと考えております。

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この記事の著者

寺田 学(テラダ マナブ)

一般社団法人PyCon JP 代表理事。Plone Foundation Ambassador。株式会社CMSコミュニケーションズ 代表。NVDA日本語チーム 監査。Zope/Ploneの専門家として,大学系・公共系などのCMSコンサルティングや構築を手がけている。PyCon JPには、初回からスタッフとして活動。他のOSS活動も行っている。開発者してはPloneコアコミッターとして,Ploneの開発にも携わっている。Tw...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

畠 弥峰(ハタ ヒロタカ)

PyCon JP 2016 チュートリアル担当。 Webアプリケーションを中心に10年近くPythonで仕事をしている。PyCon JPには2011年からスタッフとして活動。 Twitter: @flag_boy

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

筒井 隆次(ツツイ リュウジ)

本業はWebエンジニア。メイン言語はJava、PHP、Python。Pythonを学んだのは2011年ごろで、Python歴はまだ浅いのですが、書きやすさから今では一番お気に入りの言語になりました。最近、仕事でも念願のPython(Django)デビューができました(PyCon JPスタッフ活動のおかげかも?)。Twitter: @ryu22e Blog: ryu22eBlog

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竹内 陽児(タケウチ ヨウジ)

元々は半導体設計が本職で、ソフトウエア開発は趣味でした。Pythonコミュニティの縁で一昨年転職し、現在はPerlの会社でJavaScriptとC++のコードを書いています。最近は趣味で電子工作(Bluetooth Low Energy)をやっています。Twitter: @ytakeuch ブログ: 人は歴史を創り出し、人は歴史を語り継ぐ

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川田 裕貴(カワタ ヒロタカ)

 PyCon JP 2015 ではプログラムチームに所属。筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻に所属する大学院生。普段は、Python とはかけ離れた OS などハードウェアとソフトウェアの間に生息する、低レイヤなソフトウェア屋をしている。Python は、趣味のプログラミン...

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/7428 2013/10/08 14:00

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