はじめに
前回は、Visual Studioを使ってWindowsストアアプリを作成し、リストボックスやボタンなどのコントロールを配置して画面を作成しました。本記事では、アプリケーション起動時に日付を表示するプログラムと、ボタンをクリックすると処理を行うプログラムについて説明します。
対象読者
本記事は、次の方を対象にしています。
- アプリケーション開発がはじめての人
- HTML/CSSでWebサイトを作ったことがある人
必要な環境
本連載で紹介する環境は次のとおりです。
- OS:Windows 8 Pro
- IDE:Microsoft Visual Studio Express 2012 for Windows 8
機能を追加しよう
前回は、Windowsストアアプリで旅行カタログを作成するため、アプリケーションの設計と画面のデザインを行いました。今回は、この旅行カタログに機能を追加していきます。前回のアプリケーション設計で決めた通り、次の2つの機能をプログラミングします。
- アプリケーション起動時に、タイトルと実行した日付を表示する
- 条件(ホテルグレード・滞在日数・人数)を入力して料金計算ボタンを押すとホテルの宿泊料金を自動計算して表示する
まず、前回の連載で作成したサンプルアプリケーションに機能を追加していくので、前回の作成したプロジェクトを開きます。Visual Studioを起動し、[ファイル]-[プロジェクトを開く]を選択します。
ファイルの選択ダイアログが表示されるので、前回保存したフォルダの中にある、「TravelSample.sln」を選択して、[開く]ボタンをクリックします。
この、拡張子が.slnのファイルは、Visual Studioソリューションファイルと呼ばれるファイルで、Windowsストアアプリの開発に必要なファイルなどの場所が定義されています。この.slnをダブルクリックしても、Visual Studioが起動し、開発ができるようになります。
今回追加する2つの機能は、下記の関数を作成して実行します。
機能名 | 関数名 | 実行タイミング |
---|---|---|
日付表示機能 | showDate() | アプリケーション起動時 |
宿泊料金計算機能 | calcPrice() | ボタンクリック時 |