ハイブリッド接続:オンプレミスリソースとAzure WebサイトおよびMobile Servicesを統合
Azureでハイブリッドアプリケーションを構築する簡単で新しい方法であるハイブリッド接続を発表でき非常にうれしく思います。ハイブリッド接続により、Azure管理ポータルで数回クリックすれば、Azure WebサイトおよびMobile Serviceがオンプレミスのデータおよびサービスに接続できるようになります。また、今回Azure BizTalk Servicesの無償層も導入したため、誰でも無償でこの新しいハイブリッド接続機能が使用できるようになります。
ハイブリッド接続だと、まるで同じプライベートネットワーク上にあるかのように、Azure WebサイトやMobile Servicesが簡単にオンプレミスのリソースにアクセスすることができます。これにより、既存の企業資産と安全に接続が保たれている間に、さらに簡単にクラウドへアプリケーションを移動することができます。
ハイブリッド接続は、Azure Webサイト(.NET、PHP、Java、Python、node.js)およびMobile Services(node.js、.NET)でサポートされているすべての言語およびフレームワークをサポートしています。
ハイブリッド接続サービスを使用するために、VPNを有効にしたりファイアウォールルールを開く必要はありません。これにより、企業環境内でのデプロイが簡単になります。ビルトインのモニタリングおよび管理サポートにより、ハイブリッドアプリケーションがアクセスするリソースを企業の管理者が制御および確認することも可能です。
ハイブリッド接続についての詳細は以下のリンクをご参照ください。
- 概要:ハイブリッド接続
- 方法:オンプレミスリソースとAzure Webサイトを接続
- チュートリアル:ハイブリッド接続を使用してオンプレミスのSQL ServerとAzure Webサイトを接続
- チュートリアル:ハイブリッド接続を使用してAzure Mobile Services .NETバックエンドとオンプレミスリソースを接続
APIの管理:新しいAzure API管理サービスのプレビューを発表
企業はモバイルデバイスの普及に伴い、内部のアプリ開発者だけでなく外部の開発者もプログラミングできるモバイルフレンドリーなAPIにより、既存のバックエンドシステムを公開できることが重要になっています。今回、これを可能にする新しいAzure API管理サービスのパブリックプレビューを発表でき非常にうれしく思います。
新しいAzure API管理サービスにより、さまざまな一連のモバイルバックエンドサービス(Mobile Services、Webサイト、VM、クラウドサービス、オンプレミスシステムを含む)に対して、簡単に使用できるAPIファサードを作成したり、ドキュメントおよびサンプルのあるユーザーフレンドリーなAPI開発者ポータルをお客様に提供したり、APIが乱用されないように保護する開発者ごとのメーターサポートを有効にしたり、APIの使用状況分析のモニタリングおよびトラッキングを有効にすることができます。
API管理サービスの作成
Azure管理ポータルから、New->App Services->API Management->Createをクリックすると、Azure API管理サービスの新しいインスタンスを簡単に作成することができます。サービスが作成されたら、ManageボタンをクリックしてPublisherポータル上のDashboardページに移行してAPIを開始することができます。
APIの公開
典型的なAPI公開のワークフローには、API作成があります。まず、既存のバックエンドサービスに対するファサードを作成し、その上でポリシーを構成し、開発者が使用できるように開発者ポータルにAPIをパッケージング/公開します。
APIを作成するには、PublisherポータルでAdd APIボタンを選択し、表示されるダイアログでAPIの名前、バックエンドサービスのロケーション、サービスドメイン名の下のAPIルートの接尾辞を入力してください。ちなみに、APIのバックエンドはどこにでも(非Azureクラウドプロバイダやロケーションを含む)実装することができます。VM、クラウドサービス、Webサイト、Mobile Service内を含め、Azureを使用してAPIをホストすることももちろん可能です。
設定を定義したら、SaveをクリックしてAPIエンドポイントを作成してください。
定義したAPIエンドポイントを作成したら、カスタマイズすることができます。また、キャッシュルールなどのポリシーや、使用クォータおよびレート制限を設定して、APIをコールする開発者のために適用することも可能です。これらの機能は、外部の開発者(およびモバイルアプリ)が使用できるようにAPIを公開する時非常に便利で、またAPIが悪用できないようする手助けもします。
開発者ポータル
APIが公開されると、Developer Portalリンクをクリックしてください。これは公開したAPIの使用方法を確認するために、開発者が使用するポータルページを起動します。APIのドキュメントページだけでなく、ビルトインされたテストツールが作成できるビルトインサポートが数多く提供されています。またコピー&ペーストで使用できるコードサンプルが結構あるので、最も一般的なプログラミング言語からのAPI呼び出し方法を開発者が習得する際の手助けです。最高なのは、これがすべて自動で生成されることです。
1行のコードも記述せずに、公開したAPIはすべて対話型のコンソールでテストすることができます。
分析とレポート
APIが公開されたら、どのように使用されているかを追跡したくなると思います。Publisherポータルに戻り、Analyticsページをクリックすると、使用方法、状態、遅延、キャッシュ効率など、APIのさまざまな側面に関するレポートが確認できます。1回のクリックで、最もアクティブな開発者や最も人気のあるAPIおよび製品を確認することができます。また、それらの時系列指標や地域的なマッピングも取得できます。
詳細について
新しいAPI管理サービスについては非常にわくわくしており、これにより、さらに簡単に外部APIを安全に公開および追跡できるようになります。API管理の詳細については、以下のチュートリアルをご参照ください。