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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Azure: VMセキュリティ拡張機能、ExpressRoute一般公開、予約IP、内部負荷分散、複数のSite-to-Site VPN、ストレージのインポート/エクスポート機能の一般公開、新しいSMBファイルサービス、API管理、ハイブリッド接続サービス、Redisキャッシュ、リモートアプリなど

連載:ScottGu's Blog翻訳

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ハイブリッド接続:オンプレミスリソースとAzure WebサイトおよびMobile Servicesを統合

 Azureでハイブリッドアプリケーションを構築する簡単で新しい方法であるハイブリッド接続を発表でき非常にうれしく思います。ハイブリッド接続により、Azure管理ポータルで数回クリックすれば、Azure WebサイトおよびMobile Serviceがオンプレミスのデータおよびサービスに接続できるようになります。また、今回Azure BizTalk Servicesの無償層も導入したため、誰でも無償でこの新しいハイブリッド接続機能が使用できるようになります。

 ハイブリッド接続だと、まるで同じプライベートネットワーク上にあるかのように、Azure WebサイトやMobile Servicesが簡単にオンプレミスのリソースにアクセスすることができます。これにより、既存の企業資産と安全に接続が保たれている間に、さらに簡単にクラウドへアプリケーションを移動することができます。

 ハイブリッド接続は、Azure Webサイト(.NET、PHP、Java、Python、node.js)およびMobile Services(node.js、.NET)でサポートされているすべての言語およびフレームワークをサポートしています。

 ハイブリッド接続サービスを使用するために、VPNを有効にしたりファイアウォールルールを開く必要はありません。これにより、企業環境内でのデプロイが簡単になります。ビルトインのモニタリングおよび管理サポートにより、ハイブリッドアプリケーションがアクセスするリソースを企業の管理者が制御および確認することも可能です。

 ハイブリッド接続についての詳細は以下のリンクをご参照ください。

APIの管理:新しいAzure API管理サービスのプレビューを発表

 企業はモバイルデバイスの普及に伴い、内部のアプリ開発者だけでなく外部の開発者もプログラミングできるモバイルフレンドリーなAPIにより、既存のバックエンドシステムを公開できることが重要になっています。今回、これを可能にする新しいAzure API管理サービスのパブリックプレビューを発表でき非常にうれしく思います。

 新しいAzure API管理サービスにより、さまざまな一連のモバイルバックエンドサービス(Mobile Services、Webサイト、VM、クラウドサービス、オンプレミスシステムを含む)に対して、簡単に使用できるAPIファサードを作成したり、ドキュメントおよびサンプルのあるユーザーフレンドリーなAPI開発者ポータルをお客様に提供したり、APIが乱用されないように保護する開発者ごとのメーターサポートを有効にしたり、APIの使用状況分析のモニタリングおよびトラッキングを有効にすることができます。

API管理サービスの作成

 Azure管理ポータルから、New->App Services->API Management->Createをクリックすると、Azure API管理サービスの新しいインスタンスを簡単に作成することができます。サービスが作成されたら、ManageボタンをクリックしてPublisherポータル上のDashboardページに移行してAPIを開始することができます。

APIの公開

 典型的なAPI公開のワークフローには、API作成があります。まず、既存のバックエンドサービスに対するファサードを作成し、その上でポリシーを構成し、開発者が使用できるように開発者ポータルにAPIをパッケージング/公開します。

 APIを作成するには、PublisherポータルでAdd APIボタンを選択し、表示されるダイアログでAPIの名前、バックエンドサービスのロケーション、サービスドメイン名の下のAPIルートの接尾辞を入力してください。ちなみに、APIのバックエンドはどこにでも(非Azureクラウドプロバイダやロケーションを含む)実装することができます。VM、クラウドサービス、Webサイト、Mobile Service内を含め、Azureを使用してAPIをホストすることももちろん可能です。

 設定を定義したら、SaveをクリックしてAPIエンドポイントを作成してください。

 定義したAPIエンドポイントを作成したら、カスタマイズすることができます。また、キャッシュルールなどのポリシーや、使用クォータおよびレート制限を設定して、APIをコールする開発者のために適用することも可能です。これらの機能は、外部の開発者(およびモバイルアプリ)が使用できるようにAPIを公開する時非常に便利で、またAPIが悪用できないようする手助けもします。

開発者ポータル

 APIが公開されると、Developer Portalリンクをクリックしてください。これは公開したAPIの使用方法を確認するために、開発者が使用するポータルページを起動します。APIのドキュメントページだけでなく、ビルトインされたテストツールが作成できるビルトインサポートが数多く提供されています。またコピー&ペーストで使用できるコードサンプルが結構あるので、最も一般的なプログラミング言語からのAPI呼び出し方法を開発者が習得する際の手助けです。最高なのは、これがすべて自動で生成されることです。

 1行のコードも記述せずに、公開したAPIはすべて対話型のコンソールでテストすることができます。

分析とレポート

 APIが公開されたら、どのように使用されているかを追跡したくなると思います。Publisherポータルに戻り、Analyticsページをクリックすると、使用方法、状態、遅延、キャッシュ効率など、APIのさまざまな側面に関するレポートが確認できます。1回のクリックで、最もアクティブな開発者や最も人気のあるAPIおよび製品を確認することができます。また、それらの時系列指標や地域的なマッピングも取得できます。

詳細について

 新しいAPI管理サービスについては非常にわくわくしており、これにより、さらに簡単に外部APIを安全に公開および追跡できるようになります。API管理の詳細については、以下のチュートリアルをご参照ください。

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キャッシュ:新しいAzure Redisキャッシュサービス

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この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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