解説
前回は、さまざまなファイルの形式で、ファイルフォーマットがあるという話をしました。今回は、そのファイルフォーマットがどのようになっているのか、雰囲気をつかんでもらうのが目的です。
例えば、Windowsでは、ファイルの拡張子でファイルの種類を見分けます。しかし、拡張子がないOSもあったり、拡張子が書き換えられてしまったり、削られてしまうようなケースもあります。そういった時でもファイル内に、どういった種類のファイルなのか、判別可能な情報があれば、適切な方法で読み込むことができます。
そのためファイルでは、ファイルヘッダと呼ばれる、ファイルの種類の識別子となる情報が設けられていることが多いです。
また、ファイルの情報自体についても、多くのファイルで似たような構造が見られます。データの先頭部分で、データに関する情報や、データの長さを定義しておき、残りの部分を実際のデータにする。場合によっては、複数のデータをファイル内に格納しており、情報部分と、データ本体部分が交互に出てくることもあります。
こういった、似たような構造があることを知っておくと、新しファイルフォーマットを見た際に、その意味が短時間で分かるようになります。
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今回はありません。