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CSSで作るWeb用パーツ

デザインサンプルで学ぶCSSによるスタイリング~「floatプロパティによるレイアウト」編

CSSで作るWeb用パーツ(8)

floatレイアウトのポイント 2

後続の兄弟要素がない場合には、親要素にoverflow:auto;を指定

 floatさせた要素のすぐ後ろに兄弟要素がある場合には、先の方法で解決できるのですが、次の例のように、兄弟要素がない場合、「親要素の背景が効かない」といった問題が起こりやすくなります。

リスト4 後続の兄弟要素がない場合/HTML(sample03.html)
<div id="wrapper">
  <div id="boxA">A</div>
  <div id="boxB">B</div>
</div>

 #wrapperの中に、#boxAと#boxBのボックスを作成し、それぞれ左右にフロートさせました。親要素#wrapperにはグレー(#ccc)の背景色を指定していますが、意図したように表示されません。これは、本来、親要素の中身である子要素が浮いている(フロート)状態のため、中身としてみなされず、子要素の高さが算出されないためです。

リスト5 親要素の高さが算出されない例/CSS(sample03.html)
#wrapper {
  width: 620px;
  padding: 10px;
  background-color: #ccc;
  margin: 0 auto;
}
#boxA {
  width: 200px;
  float: left;
}
#boxB {
  width: 400px;
  float: right;
}
図4 親要素の高さが算出されない例(sample03.html)
図4 親要素の高さが算出されない例(sample03.html)

 この時、親要素のoverflowプロパティの値をautoまたはhiddenにすると、子要素のフロートボックスも高さの算出に加えることができます(厳密には値をscrollとしても、高さが算出されますが、中身の高さによらずスクロールバーが表示されます)。サンプルでは、親要素#wrapperに、overflow:autoを指定しました。

リスト6 親要素の高さが算出された例/CSS(sample03.html)
#wrapper {
  width: 620px;
  padding: 10px;
  background-color: #ccc;
  margin: 0 auto;
  overflow: auto; /* 中のフロートボックスを含めて高さ算出 */
}
図5 親要素の高さが算出された例(sample03a.html)
図5 親要素の高さが算出された例(sample03a.html)

後続の兄弟要素がない場合、親要素にclearfixを指定して回り込みを解除

 後続の兄弟要素がないケースで、overflow:autoを指定する方法は、フロートボックスの高さを算出させるテクニックですが、同じように後続の兄弟要素がないケースで、回り込みを解除する方法として、clearfixというテクニックもあります。これは、簡単に言うと:after擬似要素で作成したコンテンツにclear:both;を指定して回り込みを解除するテクニックです。

リスト7 clearfix/CSS(sample03b.html)
.clearfix:after {
  content: "";
  display: block;
  clear: both;
}

 親要素にclearfixを指定して回り込みを解除しますが、使いまわしが効くようにclass化して使用するのが一般的です。

リスト7 後続の兄弟要素がない場合:clearfix使用例/HTML(sample03b.html)
<div id="wrapper" class="clearfix">
  <div id="boxA">A</div>
  <div id="boxB">B</div>
</div>
図6 clearfix使用例(sample03b.html)
図6 clearfix使用例(sample03b.html)

 float問題を解決する手っ取り早い方法は、overflow:autoを指定する方法ですが、clearfixをクラス化して指定する方法は、複数人で作業する際に、適用箇所が分かりやすく管理がしやすいというメリットがあります。

次のページ
floatレイアウトサンプル:テキストの回り込み

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 宮本麻矢(ミヤモト マヤ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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