すごく大きいハッカースペースを作りたい
トーマスが案内してくれたのはやはりパリの中心部にある地下室でした。広さはコレまで紹介したハッカースペースの中でも最大の750m2。もともとは工場だったり、建築事務所だったりしたときがあったそうです。
僕が行ったときには内装工事を行いつつ、すでにスタートしているグループもありました。
「バイオだけでなくて、ハードウェアのエンジニアも、ソフトウェアのエンジニアも集まる場所のほうがいいし、趣味の人もスタートアップも来る場所のほうがいい。一人一人が濃いことも大事だけど、領域が違う人たちがお互いの領域に興味を持つことはすごく可能性がある。最近のバイオの発展も、それまで別の世界だったバイオとコンピュータが近づいたことにある。」
トーマスの言葉通り、La Paillasseは多様なグループが集まるハッカースペースになりつつあるようでした。
地下にあるため、工作機械やバイオの影響が外に出づらいし、照明などもコントロールできます。
「ドライラボ(コンピュータを用いて実験を模擬的に行う施設)とウェットラボ(実際に薬品を用いて実験する施設)の2種類の研究室、撮影ルーム、工具室など、思い描く設備をだいたい置いても、まだスペースはある。スペースが大きいほど、多彩な工具をシェアできるし、仲間を見つけやすくなるほうが研究も捗るから、なるべく大きくしたい。自分の研究がいくつかフランスから助成される対象になったし、市民と大学の間ぐらいで、市民のハッカーやデザイナーと博士課程の学生が一緒になって活動できる場所がいいと思っている。」
バイオハッキングは、ソフトやハードに比べるとプレイヤーも少ないながら、ビジネスとしては大きな可能性を感じられるブルーオーシャンと言えます。La Paillasseはパリを本拠地に、ヨーロッパを出てフィリピンのマニラにも拠点を作っています。
