バイオの研究だってオープンソースになる
La Pallasseでは、たとえば以下のようなプロジェクトが行われています。
バイオを用いたアート
これまで表現に使われていなかった素材を使って表現する、たとえば植物や動物をコントロールして表現を行う活動です。栄養剤の位置と量をコントロールして、アメーバに絵を描かせるプロジェクト、といったようなものです。
このような表現の背景には、安い顕微鏡や任意の場所に栄養剤を落とすCNCのような仕組みが必要で、それらを作るオープンソースのプロジェクトも行われています。La Pallasseだけでなく、世界のいろいろなバイオハッカースペースで、WebCamのレンズを逆転させることで顕微鏡に変える、$10で作れる顕微鏡ハックが行われています。
発酵
発酵のDIYワークショップも多く行われています。
KOMBUCHA(コンブチャ)と呼ばれている紅茶や緑茶に砂糖と菌を加えて発酵させた飲み物、日本では紅茶キノコと呼ばれているものが間違って伝わったのだと思いますが、それを作るワークショップや、もちろんおなじみのヨーグルト、チーズといったものまで発酵で作っています。発酵は、元になる素材や温度をコントロールするといい感じで効果が出るので、エンジニアリングに似ていて、興味を示すエンジニアが多いようです。
こういった取り組みは、Apple IIのころのコンピュータのようなもので、直接何かの役に立つモノではありません。自分で作るのでなく、買ってきた方が安くて高品質なことが多いです。
初期のコンピュータも、コンピュータが計算するよりもリチャード・ファインマンが計算したほうが速くて正確だったといいます。ただ、コンピュータはその後個人に行き渡るまで普及し、ネットワーク化され、常時接続されたユビキタスなコンピュータであるスマートフォンを多くの人が持つようになり、今は人の意識さえ大きく変えるようになりました。バイオハッキングは、まだその道を歩き出したばかりなのかもしれません。
インターネット上で動くほとんどのサービスで、ハッカーが開発したオープンソースのソフトウェアが活用されています。僕らが普段食べるものや薬も、ハッカーの産物になる未来を、パリの巨大なハッカースペースは感じさせます。
- 住所:226 rue Saint Denis 92130 Paris, フランス
- 広さ:750m2
- 会員料:無料
- メンバー数:60名
- 訪問難易度:★★★(星3つが最も簡単)
- Hackerspace Wikiのリンク
- Webサイト
- プロジェクト紹介
- Facebookグループ
規模も大きく、地下ですがそれほど難しくない場所にあります。アポイントメントは取った方がオススメです。
毎週木曜の夜8時にミートアップを行っています。
Blaceboxeと同様、ハッカースペース内は英語も通じますが、そこまでの道のりでは、英語話してくれない人も多いのでちょっと注意。

