パッケージ依存性を自動解決
他のパッケージ管理ツール同様、Bowerは複数ライブラリの依存性を自動的に解決してくれます。例えば、見栄えのよいWebページを手軽に作る機能を提供するCSSフレームワークBootstrapをダウンロードするために、空フォルダでリスト6を実行してみます。
bower install bootstrap
リスト6を実行すると、BootstrapがjQueryに依存することをBowerが自動的に判断して、BootstrapとjQueryの両方をダウンロードします。
ダウンロード終了後にbower_componentsを参照すると、Bootstrapと一緒にjQueryもダウンロードされていることがわかります。
このようにBowerでライブラリをダウンロードすると、そのライブラリが依存する他のライブラリも自動的にダウンロードしてくれます。開発者はライブラリの依存性を意識する必要なく、ライブラリの利用に集中できます。
bower.jsonファイルでライブラリ情報を保存
ここまでは必要なライブラリを都度bowerコマンドでダウンロードしていましたが、そもそも必要なライブラリが何だったかもいちいち覚えておきたくないものです。Bowerでは必要なライブラリの情報をbower.jsonファイルに保存して、あとからまとめて再ダウンロードさせることができます。
bower.jsonファイルはリスト7のコマンドで生成できます。
bower init
コマンドを実行すると対話的にプロジェクト名などの情報を入力できます。bower.jsonの例をリスト8に示します。基本的にコマンド画面で入力した内容が反映されます。なお(1)はライブラリ公開時に無視するファイルの設定です。
{
"name": "BowerSample",
"version": "1.0.0",
"authors": [
"CodeZine"
],
"description": "Bower Sample",
"keywords": [
"Bower"
],
"license": "MIT",
"homepage": "http://codezine.jp",
"ignore": [ ...(1)
"**/.*",
"node_modules",
"bower_components",
"test",
"tests"
]
}
bower.jsonにライブラリの情報を保存するには、ライブラリのダウンロード時に「--save」オプションを設定します。
bower install bootstrap --save
また、開発中にしか使用しないライブラリの場合は「--save-dev」オプションを設定します。
bower install holderjs --save-dev
bower.jsonが存在するフォルダでリスト9、10を実行すると、リスト11のようにライブラリがbower.jsonのdependencies(1)(2)に、開発時のみ使用するライブラリがdevDependencies(3)(4)にそれぞれ記録されます。
"dependencies": { ...(1)
"bootstrap": "~3.3.4" ...(2)
},
"devDependencies": { ...(3)
"holderjs": "~2.7.1" ...(4)
}
ここで(2)(4)の数字はライブラリのバージョンを表します。記号(~、^)と組み合わせて表2のような指定が可能です。
| 指定例 | インストールされるバージョン |
|---|---|
| 3.3.4 | 3.3.4のみ |
| ~3.3.4 | 3.3.4以上3.4.0未満(3.3.4以降の不具合修正パッチがある場合そちらをダウンロード) |
| ^3.3.4 | 3.3.4以上4.0.0未満(3.3.4以降のマイナーアップデートがある場合そちらをダウンロード) |
bower.jsonに記録されたライブラリはいつでも再ダウンロードできます。空のフォルダにリスト11の内容を含むbower.jsonを配置してリスト12のコマンドを実行すると、bower.jsonに記録された全てのライブラリを自動的にダウンロードします。
bower install
またリスト13のように--productionオプションをつけて実行すると、開発時のみ必要なライブラリを除外してダウンロードできます。
bower install --production


