SORACOMのWebサイト:https://soracom.jp/
センサーデータをAWS上に蓄積する
後編では、Raspberry Piから送信するセンサーデータを蓄積するシステムを、クラウドサービスのAWS(Amazon Web Services)上に構築します。使用するサービスはAWS IoTとAmazon DynamoDB、それにSORACOM Beamです。
使用するサービス | 機能 |
---|---|
SORACOM Beam | SORACOM Airの通信を中継するサービスです。今回はAWS IoTの通信の暗号化処理と認証情報の付与を設定します |
AWS IoT | IoTデバイスとAWSの各サービスを連携させるためのサービスです。今回はRaspberry Piからのデータを受信し、Amazon DynamoDBに転送するために利用します |
Amazon DynamoDB | AWSのマネージドNoSQLサービスです。今回はセンサーデータをNoSQLデータベースに保存します |
システムの全体像は次図のとおりです。
サービスの利用料金
SORACOMとAWSは、サービスの利用状況に応じて費用がかかります。動作を確認する程度であれば少額ですが、プログラムを継続して実行する場合、データの送信量やリクエストに比例して料金が加算されるので注意しましょう。SORACOM Air、同Beamと、AWS IoT、Amazon DynamoDBのサービス料金は、以下でご確認ください。
- SORACOM Airのご利用料金
- SORACOM Beamのご利用料金
- 料金 - AWS IoT(簡単で安全なクラウドへのデバイス接続)| アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
- 料金 - Amazon DynamoDB(フルマネージドNo SQLデータベースサービス)| アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
また、上記の各サービスには、アカウントの発行から1年間利用できる無料枠が設けられているので、上手く活用しましょう。今回の構成であれば、おおむね無料で済むと思います。
SORACOM Beam | 50,000リクエストまで無料 |
---|---|
AWS IoT | 250,000メッセージまで無料 |
Amazon DynamoDB | ストレージ25GBと25書き込みユニット/25読み込みユニットまで無料 |
次ページから、今回作成するシステムの構築手順を説明していきます。