Apache SparkやIBM Watsonとの連携
IBMのクラウドで最も注目を集めているBluemixのサービスといえば、システムが自然言語から学習し質問に答える「IBM Watson」(以下、Watson)だろう。今年2月には日本語にも対応した。また、機械学習エンジンとして人気の高い「Apache Spark」(以下、Spark)もBluemixのサービスとして提供されている。これらとDB2との連携についても、イートン氏に尋ねてみた。
「SparkとRDBとの間にはたくさんのユースケースがあると思っています。まず、SparkからDB2に接続し、そこから情報を取り出せます。また、SparkのジョブをSQLから実行することもできます。将来的にDB2の中にSparkの機能を組み込む可能性もあります。
Watsonも、クラウド型データ分析ツール「IBM Watson Analytics」ではdashDBをデータストアとして使っており、Excelデータの取り込みもdashDBが行っています。このようにお客様からは見えないところでDB2を使っています」(イートン氏)
そのほか、IBM Watsonでは、感情分析(Sentiment Analysis)やヘルスケアサービス「Watson Health」の分析ソースとして、DB2のRDBデータを利用できるという。
DB2はこれからも連携(フェデレーション)を重視する
インタビューの最後、イートン氏はDB2の今後について、次のように語ってくれた。
「お客様の100%がオンプレミスのままであるとか、逆に100%がクラウドに移行することはありません。オンプレミスとクラウドの両方を使いながら事業を展開していくと思っています。そのときに課題となるのは、オンプレミスとクラウドの間でどう連携を取るかです。DB2 v11で追加された機能には、連携を妨げるギャップをなくす橋渡しを目的とする部分が大きいです。
また、DB2の位置付けはこれからも、トランザクションとアナリティクスにフォーカスしたRDBです。トランザクションやアプライアンス、dashDBといった機能、プロダクト、サービスのコアとしての役割を果たしていくでしょう」(イートン氏)
DB2は以前より、他システムとの連携(フェデレーション)を強みとしてきた製品である。IoTの普及が本格化すれば、扱うデータや連携するシステムの多様性は一気に増す。DB2の活躍の場は今後ますます拡大する方向といえるだろう。
