はじめに
こんにちは。dotstudio株式会社で、IoTや技術系の記事を編集しているエディターの榎本麗(@uraranbon)です。
2015年ごろから「IoT」というワードが何かと話題になっていますよね。これは「Internet of Things」の略語で、「ものとインターネットをつなげること」を意味しています。最近では、GoogleやIBM、Microsoftといった大手企業も続々とIoT事業に参入し始め話題になっています。
ものとインターネットが繋がることで、生活がより便利になるデバイスがたくさん登場しています。次のようなものが話題になっていますが、みなさんも知っているものがあるかもしれません。
- 鍵をスマホでシェアできて、ドアを開けられるスマートロック「Qrio」
- 植木鉢に挿して、土壌の水分や養分を管理できる「Parrot Flower Power」
- 洗剤などいつも使う消耗品を、ボタンひとつで注文できる「Amazon Dash Button」
こういったIoTデバイスでは物足りず、自分たちの使いやすいようにハックしたいという需要も増えていて、初心者でも簡単にハックできるデバイスがたくさん登場しています。本連載では、このようなハッカブルなデバイスを紹介していきます。
今回紹介する「Nefry」とは
前置きが長くなりましたが、第1回で紹介するのはArduino IDEで開発ができる「Nefry(ねふりー)」です。名古屋の大学生わみ氏(@wamisnet)が開発しています。
Nefry
- 正式名称:Nefry(ねふりー)
- バッテリー:非搭載
- 電源供給方法:USB給電
- Wi-Fi:搭載
- Bluetooth:非搭載
- 値段:3,980円(税抜き)
FRISKサイズで場所を問わずに使える
NefryはFRISKと同じ大きさ。また、スマートフォンで使うようなモバイルバッテリーで動くので、場所を問わずどこでも使うことができます。
Wi-Fiへの接続が簡単
NefryはWi-Fiを最初から搭載しています(ESP8266という国内技適取得済みチップを搭載)。ArduinoやRaspberryPiはWi-Fiを搭載していないので、Wi-Fiドングルや有線LANが必要になりますが、Nefryにはそれらの準備をしなくても大丈夫。初心者の方が手始めに触るデバイスとしておすすめです。
Arduino IDEからプログラミングができる
NefryはArduino用の開発環境「Arduino IDE」から開発できます。C++風のArduino言語でNefryを扱えるので、Arduinoを触ったことがある方ならすぐにNefryを開発できるでしょう。また、これからArduinoを触りたいと思っている方にとって、良い練習台になるかもしれません。
Groveセンサーを使える
Groveセンサー用のポートが初めから搭載されています。Grooveセンサーとは、Arduinoに対応した、はんだ付け不要のセンサーで、中国のメーカーで米カリフォルニアを拠点にしている「Seeed Studio」が開発しています。Nefryには、このGroveセンサーを挿し込むだけで簡単に接続できるコネクタがついています。
ということで、実際にNefryを使ってみましょう!