さくらインターネットは、モノとネットワークでデータを送受信するための通信環境と、データの保存や処理に必要なシステムを一体で提供するIoTプラットフォーム「さくらのIoT Platform β」の申込受付を、10月5日に開始した。β期間中の月額料金は無料で、正式サービス提供時の通信モジュールの月額利用料は1台あたり税別100円を予定する。提供開始は11月1日の予定。
「さくらのIoT Platform β」は、モノに組み込むための「さくらの通信モジュール」と、さくらインターネットのデータセンターを安全なLTE閉域網で接続し、ストレージ、データベースなどのバックエンドシステム、外部のクラウドやアプリケーションサービスとAPI連携システムを一体型で統合的に提供する。
「さくらの通信モジュール」は、「単体方式」と「ゲートウェイ方式」の2種類を開発中で、「単体方式」はキャリアのLTE閉域網を利用して接続し、データの送受信を行う。「ゲートウェイ方式」は、2.4GHzまたは920MHz(LoRa)の変調方式の通信モジュールから、各変調方式に対応するゲートウェイを経由して接続する。
なお、導入予定のLTE、2.4GHz、920MHzの通信モジュールは、共通の形状/インターフェース仕様で提供し、ユーザーが用途に応じて交換できる。
このほか、オプションとして、「ブレイクアウトボード」(検証ボード)と、Arduinoシールドを発売した。税別価格は「ブレイクアウトボード」が5000円、Arduinoシールドが8000円(10月末から順次発送)。
さらに、11月1日の提供開始からは「IBM Bluemix」「AWS IoT」「myThings」「Milkcocoa」「BOT TREE for IoT」との連携が可能になり、「IBM Bluemix」と「Milkcocoa」については、さくらインターネット内に「さくらのIoT Platform β」への接続ポイントを設け、より安全に利用できる。
また、2016年冬をめどに「ABEJA Platform」と連携するほか、正式サービス開始時には「Microsoft Azure」の「Azure IoT Suite」と、「Windows 10 IoT Core」との連携も予定している。
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