Delphixの導入による本番データの活用
Delphixは、本番データベースを仮想データベースとして瞬時に利用可能にすることで、アプリケーションの品質の向上、プロジェクト工数の削減、開発期間の短縮などを支援するソリューションだ。具体的には次のようなことが可能になる。
特定の時点のデータを持つ仮想データベースをすぐに利用できる
本番データベースをもとに、開発環境やテスト環境に仮想データベースを数分で生成できる。煩雑で時間がかかる準備が不要で、必要なときにすぐに本番データを利用できるため、データ準備の待ち時間の短縮が可能になる。また、本番データを利用することで、本番環境のユーザ体験を得られるほか、データ起因の不具合の早期検出、アプリケーションの品質向上を期待できる。
複数の仮想データベースを利用し、並行作業が可能に
仮想データベースを生成しても、その環境に物理的にデータベースが生成されるわけではなく、ストレージ容量を追加する必要がない。また、仮想データベースはそれぞれ独立しており、他のデータベースに影響しないため、環境ごとに生成して開発やテストを並行して進めることができる。
タイムライン上の任意の時点のデータに巻き戻すことが可能
条件を変えてテストシナリオを再実行する場合、テストの実行後にデータを元に戻す作業に時間がかかり、テスト工程が停滞することがある。Delphixでは、仮想データベースを最新状態にリセットするリフレッシュ機能、任意の時点を記録するブックマーク機能、任意の時点にデータを巻き戻すリワインド機能を使い、必要に応じてデータを特定の時点の状態にすぐに戻すことができる。
ルール設定によりマスキングを自動的に適用
あらかじめ、どのデータをマスキングするかルールを設定しておくと、仮想データベースの生成時およびリフレッシュ時にマスキング処理が自動適用される。データのフォーマットの一貫性を保ったまま、開発者やテスト担当者が個人情報を参照できない状態で本番データを利用できるため、セキュリティを確保できる。
仮想データベースから別の仮想データベースを生成するブランチ機能
テストの実行結果を別のテストに引き継ぎたい場合や、アプリケーションのバージョンごとにデータベースを管理したい場合などに、ブランチにより仮想データベースから別の仮想データベースを生成することができる。
GUI画面で簡単操作
開発者やテスト担当者は、Delphixの利用者画面から仮想データベースのリフレッシュ、リワインド、ブックマーク、ブランチを簡単に操作できる。データベースに関する知識は必要ない。
「Delphix」を体感できる無料ハンズオンセミナー開催
「Delphix」の国内販売を手掛ける株式会社アシストでは、定期的にハンズオンセミナーを実施している。直近では、2017年1月20日(金)、2月28日(火)に開催される。この機会に「本番データによるテスト」を実際に体感し、業務における活用イメージを掴んで欲しい。