「僕がやってるのはまさにDevRelなんだ」と腑に落ちた
ゆうこ では、のびすけさん自身にもちょっといろいろ質問していきたいと思います。のびすけさんの活動を見ると、Web、DevRel、IoTと、いろいろやられてるイメージがあるんですが、元々は何屋さんなんですか?
のびすけ 難しいですよね。元々はWeb屋さんでWebエンジニアなんですけど、学生のときから、学部はソフトウェア情報学部っていうモロ情報系の学部で、授業でプログラミングを勉強していました。学生時代からイベントをやるのは好きで、大学でLT会をやってましたもん。
ゆうこ ああ、そうなんだ。学生が登壇するような。
のびすけ そうです。毎月テーマ決めて、今月はゲームね、次は映画ね、と。全然テクノロジー関係ないLT会をやってましたね。
かまぷ イベント屋さん。
のびすけ そう、イベント屋さんの側面を元々持ってたんだろうと思って。その後、LIGでエンジニアやりながら、外部のイベントに参加したり、人脈を作ったりしてると「登壇しませんか」って声かかって登壇して、流れでイベント主催するようになったんです。そういった活動をしてるうちに、DevRelっていうワードが……、今聴いてる人がどれくらい知ってるかっていうとあやしいと思うんですけど。
かまぷ すみません、今DevRel調べました。
ゆうこ ではDevRelについて教えていただけますか?
のびすけ DevRelは「Developer Relations」の略で、エバンジェリストやコミュニティのオーガナイザーみたいな人たち。そういった、コミュニティに対して影響力を持てるエンジニアの人。
かまぷ 啓蒙活動。
のびすけ そうです。そういう人を使ったマーケティング手法ですね。多分DevRelで調べるとMOONGIFTの中津川さんが出てくるんですけど。
ゆうこ 中津川さん、オープンソースカンファレンスでブース出してたんで、そこで初めてその言葉を聞きました。
のびすけ 元々、僕がLIGを辞めようとしたときがあったんですね。そのタイミングでMOONGIFTが、「MOONGIFTで初の社員を募集します」という記事を出してたんですよ。それの募集内容を見て、ドンピシャで僕だったんですよ。
僕はNode.jsがすごく好きなんですが、求めている要件の中にNode.jsが書けるというのがあって、仕事内容としては、いろんな勉強会で登壇したり、イベントを主催したり、執筆活動をしたり。あとはIoTに興味があると尚良い、と書いてあって。本当に僕を呼んでるんじゃないかと思って、メール送ったんですよ。そしたら「ご飯行きましょう」って言われて。中津川さんにDevRelについて教えてもらったんです。普段僕がやっているようなことって、すごく中途半端だったんですよ。エンジニアなのかイベント屋なのか。
エンジニアとして、コミュニティのトッププレイヤーに刺さっていけるぐらいスキルを高めたい気持ちはあるけれども、飽き性なのか、いろいろやってるのも楽しいというような中途半端な気持ちもあって、モヤモヤしてたんですね。
そこで中津川さんと会って、DevRelというワードがあること、海外ではそういうマーケティング手法がすでにあること、という話を聞いて、「ああ、僕がやってるのはまさにそれなんだな」と腑に落ちた。そこからはもう、DevRelなんだなと思ったわけですよ。エンジニアリングの分野だけの付加価値って、大したことないかなと思ってしまって。
かまぷ のびすけさん自身がということですよね。
のびすけ 上を見たらいっぱいいるわけですよ、スキルの高い人なんて。そこに行けるかは、性格も関係すると思うんですよね。突き詰めてやれるかとか。僕の場合は、突き詰めていけるタイプではなかったんだろうと思って。でもいろいろとやってきた経験が、DevRelっていう領域では武器になるんだなと気付けた。
ゆうこ それで中津川さんに会って、DevRelという概念を知って、LIGでDevRel事業っていうのを始めたと。
のびすけ そうです。中津川さんのところで働くかどうか迷ってるタイミングで、当時の社長が、「辞めるんだったら、LIGでそういう事業をやってみない?」という話をしてくれて。それでやり始めたって感じですね。
ゆうこ LIGのDevRel事業では、具体的にどういうことをやってたんですか?
のびすけ 企業が行うDevRelのサポート事業です。DevRelは、基本的にその企業の人が前に立ってやるんですけど、それがなかなかできないのでそこを助ける。DevRelに必要とされるスキルは、エンジニアリングはもちろんあるけど、イベントの企画から集客、運営とか、レポート、執筆、プレゼンができるか、外で発表できるかなど。エンジニアリング以外の発信力が問われるんですけど、その辺ができる人が少ない。そういうことをやりたい企業に対してサポートすることをやりましたね。
具体的に言うと、こんな戦略立てるのがいいんじゃないか、というようなプロモーションのコンサルティングみたいな入り方だったり、実際に僕がイベントを企画したり、記事書いたり、そういったのが多かったですね。
かまぷ エンジニア向けの広報をしているから、こういうことを勉強したい。
のびすけ 僕はそういう人のサポートのような仕事をやってましたね。WebのエンジニアってやっぱりWebで情報を集めるじゃないですか。その時に、単純といえば単純なんですけど、できるエンジニアが、「このツールいいよ」って言うと、みんなまねして使うんですよね。
かまぷ でもこのあいだ、TechLIONで話題に上がったんだけど、Qiitaに書いてる情報っていっぱいあるじゃないですか。あれを読んでQiita疲れが起きてるって。だから今の若者は大変だって。昔は技術本1冊読めばだいたいが網羅できたんだけど、今はいろんなものや技術があり過ぎて、それを学習しようとするとたくさん情報拾わなきゃいけなくなって疲れちゃうよね。
のびすけ それも文化なんだなっていう気はしますね。
かまぷ 時代の流れですよね。
のびすけ ここ2~3年だと思うんですよ、Qiitaが流行ってきてるのも。その前は、エンジニアたちのアウトプットの場ははてなブログだったんですけど、今は結構Qiitaに流れてますからね。
