迅速かつ継続的なビッグデータ活用を実現する「Watson Data Platform」
Watson Data Platformは、データ活用に関わる4つの専門職(データエンジニア、データサイエンティスト、ビジネスアナリスト、アプリケーション開発者)のコラボレーションを可能にするデータ分析基盤です。最新のツールを活用して必要なデータへのアクセス、分析モデルの開発・改善、分析結果の展開といったサイクルを迅速に繰り返すことができます。
また、Watson Data Platformは、4つの専門職それぞれに適したツールを提供しています。各ツールを介して4つの専門職がコラボレーションすることにより、必要なときに必要なデータにアクセスし、分析、結果の出力、アプリケーションへの活用といった分析サイクルを迅速に実施できるようになります。
Watson Data Platformが提供する、4つの専門職それぞれに適したツールは次のとおりです。
- データサイエンティスト向け「Data Science Experience」
- 分析モデルの作成、顧客のセグメンテーションなどを行うためのツールです。データや知識の共有とコラボレーションを可能にします。また、機械学習などを取り入れた分析モデルを作成できます。
- データエンジニア向け「Bluemix Data Connect」
- 必要なデータを準備するためのツールです。クラウドやオンプレミスなどさまざまなデータソースからデータを取り込み、分析に必要な形式に変換するといった作業を実施できます。
- ビジネスアナリスト向け「Watson Analytics」
- データの分析結果を視覚化することでパターンや傾向を明確にし、課題の要因やビジネスへの影響度などを導出するためのツールです。ワンクリック分析、自動化された予測分析、自然言語対応、ダッシュボードの作成など、分析を簡易化するための機能を豊富に備えています。
- アプリケーション開発者向け「Bluemix」
- データとモデルをつなぐアプリケーションの構築を可能にします。
OSSをすぐに利用できる
Watson Data Platformは、IBMが提供するPaaS「IBM Bluemix」(以下、Bluemix)をベースとしています。そのため、分析基盤として利用するSpark、Hadoop、RやPythonなどのプログラミング言語をはじめ、Bluemixがサービスとして提供しているOSSを簡単に組み込み、利用することができます。煩雑な準備は不要です。
無償で手軽にビッグデータ活用を始められる
Watson Data Platformを構成するツールは、30日間無償で利用できる試用版が提供されています。また、各ツールで利用するBluemixのサービスには無償利用枠が設定されているものがあるため、その範囲内であれば30日間が過ぎても無償で利用できます。たとえば、Sparkであれば2エクゼキュータ―(分散処理を実行するプロセス)まで、データを格納するObject Storageは5GBまで無償です。
Watson Data Platformを試したい・詳しく知りたい方は
本稿で紹介しているData Science Experienceとそのデータ分析サンプルをはじめ、Watson Data Platformが提供する各種ツール・サンプルを、下記のWebサイトで皆さんにもお試しいただけます。詳細な資料なども配付していますので、ぜひご覧ください!