コマンド追記
コマンドリファレンスの中で、紙面の都合で掲載しきれなかった内容を付録に載せています。
topコマンド実行時の対話コマンド(topコマンド)
topコマンドの実行時には、いくつかの対話コマンドを使用できます。以下にそれをまとめますが、topコマンドの実行時に、オプション「s」を指定した場合には、一部のコマンドは使用できません。
| コマンド(キー) | 内容 |
|---|---|
| [Space] | 表示を更新する |
| [Ctrl]+[L] | 画面の再描画を行う |
| [h]または[?] | ヘルプ画面を表示する コマンドの概要と、状態(セキュアモードか累積モードか)が表示される |
| [k] | killコマンドを実行する場合と同様に、プロセスにシグナルを送信する プロンプトが表示されると、シグナルを送信するプロセスのプロセスIDと、送信するシグナルを入力する |
| [i] | アイドルプロセスとゾンビプロセスの有効/無効を切り替える |
| [I] | Solarisビュー(CPUの使用率をCPUの個数で割って表示)と、Irixビュー(時間に対するCPUの使用率を表示)とを切り替える |
| [n]または[#] | 表示するプロセスの数を変更する プロンプトが表示されると、表示するプロセスの数を入力する デフォルトは「0」で、「0」を指定した場合には、画面に表示できる最大数のプロセスを表示する |
| [q] | topコマンドを終了する |
| [r] | niceコマンドを実行する場合と同様に、プロセスのNice値(優先度)を設定する プロンプトが表示されると、Nice値を変更するプロセスのプロセスIDと、設定するNice値を入力する セキュアモードでは使用できない |
| [S] | 累積モードの有効/無効をトグルする 累積モードが有効な場合には、死んだ子プロセスの分も含めて、利用したCPU時間とともに表示する |
| [s] | topコマンドの実行時に、オプション「d delay」を指定した場合と同様に、画面のを更新する間隔を変更する プロンプトが表示されると、更新の間隔を秒(小数値はマイクロ秒の桁まで認識される)で入力する セキュアモードでは使用できない |
| [f]または[F] | 表示するフィールドを追加/削除する この対話コマンドを押すと画面が切り替わり、フィールド項目の一覧が表示されるので、各フィールド項目に対応するキーで表示/非表示をトグルする(表示対象になっているものは左端に「*」が付く) |
| [o]または[O] | 表示するフィールドの順序を変更する この対話コマンドを押すと画面が切り替わり、フィールド項目の一覧が表示されるので、各フィールド項目に対応する文字の大文字を押せばそのフィールドが左に移動し、小文字を押せば右に移動する |
| [l] | uptimeフィールドの表示/非表示をトグルする |
| [m] | emフィールドの表示/非表示をトグルする |
| [t] | processesとCPU statesのフィールドの表示/非表示をトグルする |
| [c] | COMMANDフィールドの表示をコマンド名かコマンドライン全体かをトグルする |
| [N] | プロセスを、プロセスIDの順に並べる |
| [A] | プロセスを、新しい順に並べる |
| [P] | プロセスを、CPUの使用率の順に並べる(デフォルト) |
| [M] | プロセスを、常駐メモリの使用量の順に並べる |
| [T] | プロセスを、非累積モードの場合はTIME/累積モードの場合はCTIMEの順に並べる |
| [W] | 現在の設定を./.toprc に書き出す |
rpmコマンドのオプション(rpmコマンド)
rpmコマンドには、「-i」「-U」「-F」「-e」「-q」という基本のオプション(モードという)以外に、非常に多くのオプションがあり、本編書式の「options」に指定します。それらについて下表にまとめます。
| オプション | 内容 |
|---|---|
| 一般オプション(すべてのモードで使用可能) | |
| --quiet | 経過を示すメッセージ等を表示せず、エラーメッセージのみを表示する |
--rcfile filelist | 必要な設定ファイルを検索するためのパスをfilelistに、「:」(コロン)で区切って指定する |
--root dir | dirに指定したパスを、すべての操作において最上位ディレクトリとして動作する |
--dbpath path | pathにRPMデータベースのパスを指定して使用する |
| --justdb | データベースのみを更新する |
--ftpproxy host--httpproxy host | hostに指定したFTPサーバまたはHTTPプロクシを使用する |
--ftpport port--httpport port | portに指定したFTPポートまたはHTTPポートを使用する |
--pipe cmd [args] | rpmコマンドの出力結果を、cmd [args]で指定したコマンドの入力とする(パイプする) |
| インストール及びアップグレードオプション rpm -i [install-options] PKGNAME【インストール】rpm -U [install-options] PKGNAME【アップグレード】rpm -F [install-options] PKGNAME【アップグレード】PKGNAMEには、FTPまたはHTTPプロトコルを持つURLを指定することも可能で、その場合、指定したURLからパッケージファイルをダウンロードしてから、インストールまたはアップグレードすることができる | |
| --force | 強制的にファイルの上書きをする |
| -h --hash | インストールの進行状況を#(ハッシュマーク)を使って表示する 表示の体裁を整えるために、オプション「-v」をともに指定することが望ましい |
| --oldpackage | ダウングレード(古いものへの置き換え)を許可する |
| --percent | インストールの進捗状況をパーセントで表示する |
| --replacefiles | インストール済みのパッケージファイルを置き換える場合に、強制的にインストールする(上書きする) |
| --replacepkgs | インストール済みのパッケージを強制的にインストールする |
| --allfiles | パッケージに含まれるすべてのファイルを、強制的にインストールする |
| --nodeps | パッケージのインストール又はアップグレードの前に、依存性のチェックを行わない |
| --noscripts | インストール前に実行する処理(プレインストールスクリプト)、インストール後に実行する処理(ポストインストールスクリプト)を実行しない |
| --notriggers | パッケージのインストールによって起動されるスクリプトを実行しない |
| --ignoresize | パッケージのインストールの前に、ファイルシステムの空き領域のチェックを行わない |
--excludepath path | pathで指定した文字列から始まるパスのファイルをインストールしない |
| --excludedocs | manページやinfo文書をインストールしない |
| --includedocs | manページやinfo文書をインストールする |
| --test | パッケージのインストールの可否を検査する |
| --ignorearch | サポート装置かどうかのチェックを行わず、無条件にインストールする |
| --ignoreos | サポートOSかどうかのチェックを行わず、無条件にインストールする |
--prefix path | pathに指定したパスを、再配置可能パッケージのインストールパスとする(再配置可能パッケージ:どこにインストールしても動作するパッケージ) |
| --relocate oldpath=newpath | 再配置可能パッケージを、oldpathからnewpathに再配置する(再配置可能パッケージ:どこにインストールしても動作するパッケージ) |
| --badreloc | オプション「--relocate」とともに指定して、再配置可能でないパッケージを強制的に再配置する |
| --noorder | 依存性を満たすようにするための順序の入れ替えを行わない |
| アンインストールオプション rpm -e PKGNAME | |
| --allmatches | PKGNAMEに指定したパッケージの、すべてのバージョンをアンイ ンストールする |
| --noscripts | アンインストール前に実行する処理(プレアンインストールスクリプト)、アンインストール後に実行する処理(ポストアンインストールスクリプト)を実行しない |
| --notriggers | パッケージのアンインストールによって起動されるスクリプトを実行しない |
| --nodeps | パッケージのアンインストールの前に依存性のチェックを行わない |
| --test | パッケージのアンインストールの可否を検査する |
| 問い合わせオプション rpm -q [query-options] 問い合わせオプションは、パッケージ選択オプションと情報選択オプションに分類できる | |
| パッケージ選択オプション | |
package_name | インストール済みのパッケージをpackage_nameに指定して問い合わせを行う |
| -a --all | インストール済みのすべてのパッケージに問い合わせを行う |
--whatrequires capability | capabilityに指定したを必要とするすべてのパッケージに問い合わせを行う |
--whatprovides virtual | virtualに指定したの機能を提供するすべてのパッケージに問い合わせを行う |
-f file--file file | fileに指定したファイルが構成物に含まれるパッケージに問い合わせを行う |
-g group--group group | groupに指定したグループのすべてのパッケージに問い合わせを行う |
-p package_file | インストールされていないパッケージファイルをpackage_fileに指定して問い合わせを行う |
--specfile specfile | specfileに指定したを構文解析して問い合わせを行う |
--triggeredby pkg | pkgに指定したに一致するパッケージに問い合わせを行う |
| 情報選択オプション | |
| -i | 名前、バージョン及び説明を含むパッケージ情報を表示する |
| -R --requires | 対象パッケージが依存するパッケージを表示する |
| --provides | パッケージの提供ファイルおよび変更履歴を表示する |
| -l --list | パッケージに含まれるファイルを表示する |
| -s --state | パッケージに含まれるファイルの状態を表示する |
| -d --docfiles | パッケージに含まれる文書ファイルのみを表示する |
| -c --configfiles | パッケージに含まれる設定ファイルのみを表示する |
| --scripts | パッケージに含まれるシェルスクリプトのみを表示する |
| --triggers --triggerscripts | パッケージにトリガースクリプトが含まれる場合、それを表示する |
| --dump | 情報をダンプする このオプションは、オプション「-l」「-c」「-d」のいずれかとともに使用する |
| --last | パッケージをインストールした日時が新しい物から順番に並べる |
| --filesbypkg | 各パッケージに含まれるすべてのファイルを一覧表示する |
| --triggerscripts | 選択されたパッケージに含まれるすべてのトリガースクリプトを表示する |
rpmコマンド
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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