スマホで利用できるチャットボットに注目が集まっています。特にユーザーが圧倒的に多いLINEの「LINE BOT」には企業や開発者の熱視線が。翔泳社では、ユーザーにとっても手軽に用事をこなせるLINE BOTを一から作ってみるための入門書『LINE BOTを作ろう!』を5月11日に刊行しました。
『LINE BOTを作ろう! Messaging APIを使ったチャットボットの基礎と利用例』は、開発言語にPHPを用いた、LINE BOTを一から開発するための入門書です(もちろんPHP以外でも開発は可能です)。
チャットボット、特に圧倒的なユーザー数を誇るLINEの「LINE BOT」には、企業や開発者から大きな注目が向けられています。ちょっと作ってみるということが可能なLINE BOTですが、そこには様々な可能性が秘められています。
本書では、その可能性を切り開いていくための最初の一歩を後押しするためのノウハウを詰め込みました。LINEに開発者として登録したり、アプリケーションを実行するためのプラットフォーム「Heroku」やLINE BOT SDKのインストールしたりなど、環境構築から始めることができます。
そのあとは入力した住所の天気を教えてくれるお天気BOTを作ってみましょう。それができたら、リバーシとビンゴといったゲーム系BOTで基礎・応用的な技術を身につけます。
仕上げはIBMのWatson Conversationサービスを利用した対話BOTの作成です。ここまで来れば、次に何を作っていくかは皆さんの発想力の出番です。
本書は今すぐLINE BOTを作ってみたい、これからの応用や可能性を知りたい、そんな方のための1冊です。
※著者の立花翔さんはCodeZineで連載日本一わかりやすいLINE Bot開発講座も書かれています。
目次
Chapter 1 チャットボットとは?
まずチャットボットについての解説と可能性、今後の展望について解説します。チャットボットがもたらす未来について学びましょう。
Chapter 2 LINE BOTを作るための準備をしよう
LINE BOTを動かすためのサービス「Heroku」の使い方を解説します。
Chapter 3 LINE BOTアプリの基礎知識とひな形の作成
LINEに開発者登録し、運用するチャンネルを設定します。LINE Messaging APIと、APIで送信できる各種メッセージの解説を行い、コピーして使いまわせるLINE BOTのプロジェクトのひな型を作成します。
Chapter 4 お天気BOTを作ろう
ユーザーが入力した住所の天気をお知らせするBOTを作ってみます。天気の情報は無料で利用できるLivedoor Weather Hacks(以下APIとします)を利用しましょう。
Chapter 5 リバーシBOTを作ろう
CPUとリバーシで対戦できるBOTを開発します。LINE Messaging APIの基本的な機能に加え、データベース、ImagemapMessage、簡単なAIの実装など少し難しくなりますが、実現できることが増えるので頑張りましょう。
Chapter 6 ビンゴBOTを作ろう
ビンゴを例として、複数のユーザーをハンドルするBOTを作りましょう。パーティーでのビンゴの司会のように、参加するユーザーそれぞれに別のシートを配布し、番号を1つずつ引いて発表、ビンゴ成立者が出たらすべてのユーザーに通知を行います。
Chapter 7 LINE Loginと連携しよう
LINE Loginについての解説を行います。WebサイトにLINE Loginを組み込むことで、LINEユーザーはLINEのユーザー名/パスワードでログインすることができます。
Chapter 8 対話BOTを作ろう
人間と話をしているような感じで対話ができるBOTを作ってみましょう。IBMのWatson Conversationサービスを利用してWebから会話を設定し、それをBOTに接続します。
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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