コワーキングスペース運営者の視点から語る、継続するコミュニティの秘訣とは
最後に登壇したのは、コワーキングスペース茅場町Co-Edoを運営している田中氏。Co-Edoでは「年間600以上のイベントが開催されている」と田中氏は語る。
コワーキングスペースで勉強会を開催するメリットは、「開催が楽になる」こと。会場を押さえることはもちろん、電源やWi-Fi、アダプタなど設備が整っているうえ、受付対応や会場案内も用意されているからだ。Co-Edoの場合、主催者が会場費のリスクを負わないよう、参加者1人につき、会場費1000円を支払ってもらっているという。「勉強会は赤字になると、開催しにくい。だからこのような形にしている」と田中氏は説明する。もちろん懇親会も同じ場所で開催可能だ。
Co-Edoがグランドオープンしたのは2013年1月7日。その前の1月2日に最初の勉強会「AWSもくもく会」が開催されたという。当時のスペースは1フロアだったが、2年後に2フロアに拡張、昨年、3フロアになって、3階のセミナールームは定員75人も集客できるスペースとなっている。「主催者の不便を解消しようと思い増床した。ぜひ気軽に勉強会などで使ってもらいたい」と田中氏は話す。Co-Edoを利用するコミュニティの主催者は、個人やグループ、企業などさまざま。特定のソフトウェアやサービス、製品に関するモノなど、多様な勉強会やイベントが開催されているという。
田中氏はコワーキングスペース運営者から見た、コミュニティ運営のティップスも紹介。まず「電話でイベント内容を端的に説明できるようにすること」と田中氏は言う。登壇者の有無や、おおよその参加人数、セミナーなのか勉強会なのかなどを伝えてもらわないと、Co-Edoのどの会場、どのプランを用意すれば良いのかわからない。それだけではない。参加対象者の想定ができておらず、参加者側も参加することでどんなメリットが得られるかもわからないからだ。次に、申し込みたくなるようなタイトルを付けることだという。第三は対象者をわかりやすくすること。「来てほしい人を明確にすることが大事」と田中氏。場合によっては来てほしくない人を明確にしても良いという。参加者のミスマッチがあると、コミュニティが継続しづらくなるからだ。台本にはタイムスケジュールを明記することが重要だ。
イベントページを作る場合は、イベント内容がきちんと伝わるようにすることも大事だ。「そのイベントに初めて参加する人にとってもわかりやすくなっているか、私たちがかかわるときはその辺もきちんとジャッジする」と田中氏は言う。また、「何曜日に開催すると人が集まりますか、という質問をされることが多いが、曜日はほとんど関係ない」と田中氏は言い切る。「いずれにしても長く続くコミュニティは参加者のために工夫するなど、サービス精神が旺盛である。そういう主催者をこれからも積極的に支援していきたい」
田中氏は最後にこう語り、セッションを締めた。
