Dockerへの注目が集まり普及が進む中、翔泳社では2015年11月に発売し好評を博した『プログラマのためのDocker教科書』の第2版を4月11日に発売します。著者は確かな知識と実践に裏打ちされた解説が人気の阿佐志保さん。Dockerが気になっている、インフラ技術を学びたい、そんなプログラマなら手に取って損のない1冊です。
『プログラマのためのDocker教科書 第2版 インフラの基礎知識&コードによる環境構築の自動化』は、アプリケーションエンジニア(プログラマ)がインフラ領域の業務を行うためのDockerの入門書です。
Linuxのコンテナ仮想化ツールであるDockerでは、ホストOS上に論理的な区画(コンテナ)を作るため、それぞれを個別のサーバーのように利用できます。さらにクラウドを組み合わせた分散環境での稼働が基本となるので、手動ではなく自動化ツールでオーケストレーションします。そのため、システムエンジニアにとってはコードを書く必要が生じますが、普段書き慣れているプログラマにとってはコードでインフラ環境を構築できるようになります。
Dockerを使えば、アプリケーションの実行に必要なすべてのファイルやディレクトリをコンテナにまとめられるため、Dockerがインストールされている環境であればどこでも動作します。アプリケーションの開発からテスト、デプロイまで、すべてをプログラマが行えるようになるのは非常に魅力的ではないでしょうか。
本書ではインフラ技術に自信がない方でも基礎知識から学べるように解説。サーバー構築や複数コンテナの運用管理、マルチポスト環境でDockerを実況する環境構築についても説明していきます。第2版では初版発売以降(2015年11月)に追加された新機能や、クラウド(Google Cloud Platform)と組み合わせて利用する方法について大幅に加筆しました。
Dockerに興味がある方、アプリケーション開発だけでなくインフラも手がけてみたいという方に、本書をお勧めします。
目次
■第1部■導入編
第1章 押さえておきたいシステムとインフラの基礎知識
1.1 システム基盤の基礎知識
1.2 ハードウェアとネットワークの基礎知識
1.3 OS(Linux)の基礎知識
1.4 ミドルウェアの基礎知識
1.5 インフラ構成管理の基礎知識
第2章 コンテナ技術とDockerの概要
2.1 コンテナ技術の概要
2.2 Dockerの概要
2.3 Dockerの機能
2.4 Dockerが動く仕組み
■第2部■基本編
第3章 Dockerのインストールとチュートリアル
3.1 Dockerのインストールと動作確認
3.2 Webサーバを動かしてみよう
第4章 Dockerコマンド
4.1 Dockerイメージの操作
4.2 Dockerコンテナの生成/起動/停止
4.3 Dockerコンテナのネットワーク
4.4 稼働しているDockerコンテナの操作
4.5 Dockerイメージの作成
第5章 Dockerfileを使ったコードによるサーバ構築
5.1 Dockerfileによる構成管理
5.2 Dockerfileのビルドとイメージレイヤー
5.3 マルチステージビルドによるアプリケーション開発
5.4 コマンド/デーモンの実行
5.5 環境/ネットワークの設定
5.6 ファイルの設定
第6章 Dockerイメージの公開
6.1 Dockerイメージの自動生成/公開
6.2 Docker Registryを使ったプライベートレジストリ構築
6.3 クラウドサービスを使ったプライベートレジストリ構築
■第3部■実行環境構築編
第7章 複数コンテナの運用管理
7.1 複数コンテナ管理の概要
7.2 Webアプリケーションをローカルで動かしてみよう
7.3 Docker Composeによる複数コンテナの構成管理
7.4 Docker Composeによる複数コンテナ運用
第8章 マルチホスト環境でのDocker実行環境構築
8.1 マルチホスト環境でのコンテナ管理の概要
8.2 Webアプリケーションをサービス公開してみよう
8.3 Docker Machineによる実行環境構築
第9章 クラウドを使ったDocker実行環境構築
9.1 クラウド環境でのDockerオーケストレーション
9.2 Kubernetesの概要
9.3 GCPを使ったDockerアプリケーション開発
9.4 GCPを使ったDockerアプリケーション実行環境構築
第10章 クラウドを使ったDocker実行環境の運用管理
10.1 システム運用の基礎知識
10.2 GKEを使ったDocker実行環境の運用
付録 Google Cloud Platformの使い方
A.1 アカウント登録
A.2 プロジェクトの作成と削除
A.3 Cloud Consoleの使い方
A.4 Cloud Shellの使い方
A.5 Cloud SDKのインストール
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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