【2】取得した磁気式スイッチのデータを見る
無事設置が完了したので、実際に活用するための仕組みを作っていきます。
まずはデータの可視化を行いますが、今回はSORACOMのデータ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」を利用します。
SORACOM Harvestとは
IoT開発の初期段階でよくあるのが「センサーから上がってくるデータを簡単に可視化できないだろうか?」という課題です。一般的にセンサーデータを可視化するためにはSaaS(Software as a Service)を準備してそこで可視化することになりますが、調査や比較検討をする手間がかかります。SORACOM Harvestを利用することで「まずデバイスからのデータを可視化」することが可能になります。
SORACOM Harvestの設定を行う
SORACOM コンソールにログインした状態で、左上の[Menu]>[SIM グループ]を選択します。
[追加]で、SIMグループを作成します。グループ名は任意で構いませんが、今回はlte-m-button
としました。
先ほど作成したSIMグループの設定画面に移動します。この中では2つの設定を行います。
まず[SORACOM Air for Cellular 設定]をクリックした後に表示される「バイナリパーサー設定」を[ON]にした後、フォーマットに@button
を入力し[保存]します。これにより、新たな設定なしでSORACOMで本ボタンのデータを見ることができるようになります。
次に[SORACOM Harvest 設定]をクリックした後に表示されるスイッチを[ON]にして[保存]します。
SORACOM LTE-M Button Plusは「SIM」として登録されているため、SIM管理から操作します。
SORACOM コンソールで左上の[Menu]>[SIM 管理]を選択します。
SORACOM LTE-M Button Plus(SIM)にチェックを付けて>[操作]>[所属グループ変更]を選択します。
新しい所属グループを、先ほど作成したグループにして[グループ変更]をクリックします。
これでSORACOM LTE-M Button Plusから送信されたデータは、SORACOM Harvestで可視化される設定になりました。
実際に取得したデータを確認してみる
SORACOM Harvestでデータを見てみましょう。SORACOM コンソールで 左上の[Menu]>[SIM 管理]を選択します。
SORACOM LTE-M Button Plus(SIM)にチェックを付けて>[操作]>[データを確認]を選択します。
すると下図のようにグラフと共に送信されたデータが確認できます。
手順にすると長くなりますが、慣れてくると10分程度でデータの可視化を行うことができるようになります。
注意点
本章ではSORACOM Harvestを利用しました。SORACOM LTE-M Button Plusを利用するための費用の他SORACOM Harvestの費用が必要となります。各サービスの料金表をご確認の上、かかる費用についてご留意ください。