要件定義書がしっかり読まれているかを測定――視線情報を機械学習にかけ、要件定義書レビューの評価を行う
トップエスイーからのアウトカム ~ ソフトウェア工学の現場から 第14回
社会人エンジニア向けの教育プログラム「トップエスイー」から、エンジニアの皆さんに対して有用な情報をお届けするコーナーです。上流工程ではドキュメントを作成しますが、記述に不備があると後々の工程まで響きます。その一方で、ドキュメントの評価は人間に委ねられています。ここで、人間は実際にドキュメントを読んで、問題点の抽出などが十分に行われているかという疑問が出ます。その回答として、レビュアーの視線を測定することで、十分なレビューをしたかどうかを判定する方法を探りました。視線を測定するアイトラッカの出力を機械学習の手法で解析した結果、レビュー自体を評価するためのいくつかの指標を得ることができました。
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斉藤 功樹(日本ユニシス株式会社)(サイトウ コウキ)
2014年度第9期生としてトップエスイー受講、2017年度第12期生としてアドバンス・トップエスイーを受講。日本ユニシス株式会社 総合技術研究所に所属。大規模データ処理技術や衛星画像のデータ処理・データ分析に関する研究に従事し、現在は視線情報を用いた文章の読解に関する研究に従事。
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