ICT総研は7月2日、「2025年7月 法人向け生成AIサービス利用動向調査」の概要を発表した。同調査によると、日本国内の法人における生成AIサービスの導入は急速に拡大しており、2023年末時点で24万7,000社が導入したと推計された。2024年末には32万7,000社、2025年末には41万3,000社まで増加し、2027年末には59万2,000社に達すると見込まれる。
生成AIの活用拡大の背景には、技術の進化や多様な業務ニーズへの柔軟な対応力が評価されていることがある。中小や非IT系企業も、ツールの操作性向上やコスト低減などにより導入のハードルが下がった。

2025年に行ったアンケート調査では、「業務で生成AIを利用している」企業は15.0%、「トライアルで利用」は9.4%で、合わせて24.4%が何らかの形で導入済みであった。導入を検討中とする企業は7.4%、「導入予定はない」とする企業は46.2%で、慎重な姿勢も依然みられた。

業務で利用されている生成AIサービスをみると、ChatGPT(OpenAI)の利用率が52.1%で最多となった。次いで、Microsoft Copilotが42.3%、Google Geminiが28.5%であった。他にもClaude、Apple Intelligence、Notion AI、GitHub Copilotなど用途別にサービスの利用が広がっている。

利用者満足度は、Notion AIが83.3ポイントで最も高く、ChatGPTが83.0ポイント、Apple Intelligenceが82.1ポイント、GitHub Copilotが81.3ポイント、Google Geminiが80.9ポイント、Microsoft Copilotが80.5ポイントと主要サービスは全体的に高い評価を得ている。文章生成やタスク支援に強い汎用型AIや、OS・開発環境統合型サービスの評価が高かった。

利用端末としては「ノートPC(Windows)」が65.3%と主流で、デスクトップPC(Windows)は36.8%。スマートフォン(iPhone)は23.4%、Androidは17.6%と、モバイル端末からの利用も広がっている。

今回の調査は2025年5月19日から5月31日まで、日本のインターネットユーザー4,068人を対象にWebアンケートで実施された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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