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次世代のITインフラを目指す、企業向けXMLアプリケーションフレームワーク発売

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2007/03/15 07:00

ジャストシステムは3月14日、法人向けソリューションを対象としたXMLアプリケーションフレームワーク「xfy Enterprise Edition 1.5」を発表。3月23日より世界同時発売される。

目次

 ジャストシステムは3月14日、「xfy Enterprise Edition 1.5」(以下、xfy EE 1.5)の記者発表会を行った。xfy(エクスファイ)は、2005年に発表された、XMLをWYSIWYGで編集できるツール。今回の製品では法人向けソリューションを対象に、XMLアプリケーション開発環境やクライアント実行環境などを統合的に提供する。2007年3月23日より世界同時発売される。

次世代のITインフラを担うxfy Enterprise Edition 1.5

 冒頭で代表取締役社長の浮川和宣氏が、xfy EE 1.5の開発背景・製品コンセプトを語った。

代表取締役社長 浮川和宣 氏
代表取締役社長 浮川和宣 氏

 最近は、企業における変化のスピードがあらゆる業種・業務において速くなってきている。特に技術面での変革が大きい。この一番の原因として、インターネットの普及によるマーケットの変化が挙げられる。多くの行動は、まず知ることから始まるため、情報発信の方法が変わると、自然とモノの売り方・作り方なども変わってくるからだ。

 その他に内部統制といった法制度の問題などもあり、企業に求められる変革は、ますます大きくなってきていると言える。これらの企業間競争の決め手は、ITをどう活用するかということに帰結せざるをえない。

 そのような流れの中で、「xfy EE 1.5は企業活動を激変することができる、あるいは大きな成功の大本になることができると信じている」と主張した。

 XMLが発表されてから約10年経ち、数々な標準化が行われてきた中で、XMLが使い物になることが分かってきた。XMLの持つ柔軟性・多様性により、今後、企業内の様々なデータがXML化していき、おそらく数十年後にはXML以外のフォーマットは存在しえないだろうと思っている、とも述べた。

 同社では、そういったXMLをいかにビジネスに役立てていくのかを10年間かけて研究し、XMLによるXMLアプリケーションのためのフレームワーク兼プラットフォームとして今回提示したのが、「xfy EE 1.5」であるという。

 従来は、基幹系の情報と、Eメールといったドキュメントが分離されていたが、xfy EE 1.5ではこれらを統合し、一つの企業活動を管理するのにより自然な形でドキュメントとプロセスを一体化できる。

 また、xfy EE 1.5は、メインとしてサーバ側でなくPC側で動くことが特長的。一人一人がPCを持ち、それらが高度な処理を行うことによって、IT管理部門とエンドユーザ部門で、それぞれの独自のスタイルを実現できる。これからのITインフラを考えると、これが次世代のITテクノロジ/ITアーキテクチャではないかと思っている、とまとめた。

xfy Enterprise Edition 1.5の製品概要

 続いて、xfyエンタープライズ事業本部 セールスサポート部 部長の六戸力氏により、xfy EE 1.5の製品概要が紹介された。

セールスサポート部 六戸力 氏
セールスサポート部 六戸力 氏

 xfy EE 1.5はXMLのアプリケーションフレームワークで、大きく「ランタイム」「開発環境」「情報共有・活用環境(サーバ)」の3つの特徴を持つ。

ランタイム

 xfy EE 1.5では、プラグインにより、あらゆるXMLを活用・処理できるランタイムを持っている。XHTMLやSVGといった標準的なXMLフォーマットにあらかじめ対応しているほか、XMLスクリプティング機能により、独自のフォーマットに対応させることもできる。また、それぞれの形式をネストすることも可能。

 実際のエンタープライズ環境においては、様々な種類のファンクションの中から複数選び、個別の業務に合わせたアプリケーションを作成することが、競争力を維持するために不可欠となっているが、これらの負担は大きい。

 xfy EE 1.5であれば、xfy EE 1.5のクライアントの上で、さまざまなファンクションを必要に応じて実行時に組み合わせ、最適なアプリケーションを作ることが可能。実際に企業で扱われるような複雑な形式にも対応しており、ユーザフレンドリーな画面で行えるようになっている。

 データ活用の面では、表計算やグラフ作成といった様々なコンポーネントが用意されている他、ロジックだけをコピー(つまり、値ではなく計算部分をコピー)することができるため、XMLファイルの再利用なども容易。

 ただXMLファイルを作成するだけのツールでなく、XMLアプリケーションを実行するためのプラットフォームであることが特長的だ。

開発環境

 xfy EE 1.5は、XMLアプリケーションのフレームワークとして、開発環境も提供している。

 例えば、自社/取引先で独自のXMLを扱っている場合や、より高機能なプラグインを作成したい場合は、「xfy View Designer」を使うことで、それらをノンプログラミングで開発でき、非常にすばやく企業の情報を取り込んでいける。帳票形式だけでなく文書形式のXMLも開発できる。

 フレームワーク自体も、メニューやツールバーなど、カスタマイズできるポイントがたくさんあり、より細かくJavaで開発するための「xfy Schema Designer」なども同梱されている。その他に、XMLのスクリプトのデバッガ(XVCD Debugger)を活用することで効率よく開発できる。

情報共有・活用環境(サーバ)

 XMLは単にデータの入れ物ではなく、処理手順などのロジックを一体化した一つのオブジェクト(同社では「XMLオブジェクト」と呼んでいる)として捉えることができる。このXMLオブジェクトを、xfy EE 1.5のクライアントからサーバに保存して、多くのユーザ間で共有できるアーキテクチャになっている。もちろんデータの蓄積だけでなく、情報の統制やセキュリティのためのユーザ管理機能も提供。これらの情報は、xfy EE 1.5の中だけで閉じているわけではなく、WebサービスやDBサーバと接続することもできる(一部、オプション)。

xfy Enterprise Edition 1.5の導入例

 xfy EE 1.5の具体的な導入例として、J-SOXにおける文書化が挙げられた。

 J-SOXでは、業務記述書・業務フロー・RCMの作成といった文書化の作業が必要となり、既に多くの文書化ツールが提案されているが、その多くは文書のタイプによってアプリケーションを使い分けるものになっている。これだと文書が散在したり、整合性が失われたり、といったリスクがある。

 一方、xfy EE 1.5では「シングルソース・マルチビュー」というXMLの特長を活かし、1つのデータを3種類の文書として編集・閲覧できるため、アプリケーションの使い分けや整合性の心配が不要となる。また、作成された文書をXMLオブジェクトリポジトリで管理することにより、作成文書を公開・共有することも容易だ。


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