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イベントレポート

エンジニアが集い、活躍し、成長できる場をみんなで作り上げていく街「福岡」はどう形作られていくのか?

「エンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル」レポート

働き方改革と生産性向上を、高次元に実現するには!?

企業×エンジニアトークセッション
企業×エンジニアトークセッション

 2本目のトークセッションは、福岡に拠点を持つIT企業の経営者とエンジニアによる、企業×エンジニアセッション。エンジニアにとって、会社との関係構築や働く環境の整備は大切な要素。「働き方改革」が叫ばれるいま、福岡のIT企業はエンジニアとどんな関係を結んでいるのか。企業とエンジニア、それぞれの視点から見えているものが明らかになりました。

登壇者:
  • Fukuoka.go 三宅悠介氏
  • FUKUOKA Engineers Day 田中孝明氏
  • 株式会社diffeasy 代表取締役CEO 白石憲正氏
  • 株式会社Fusic 取締役副社長 浜崎陽一郎氏
モデレーター:
  • 株式会社サイノウ 松口健司氏

 最初に話題になったのは、福岡のコミュニティ活動の活発さについて。FUKUOKA Engineers Dayの田中氏は「福岡は特に、コミュニティ同士のつながりが密に感じます。人との距離が近く、コラボなどを通じて新しい活動が立ち上がることも。さらに、会場を無料で提供してくれるなど企業側のサポートが厚いのもありがたいですね」と語りました。

 また、Fukuoka.goの三宅氏は「コミュニティ名に『福岡』という言葉を入れられると、九州内外の繋がりの中心になれる可能性があると思います」と、全国の中での福岡の存在感について触れました。

 コミュニティを主宰するお二人は、普段は福岡のIT企業に勤めています。さまざまな年齢や地域のエンジニアと交流があるお二人が考える、働きやすい環境とはどのようなものなのでしょうか。

 「エンジニアだけでなく全社でアウトプットを大切にしていること」(三宅氏)、「やりたいことはまずやってみる、という『行動ファースト』の理念が浸透していること」(田中氏)。この2つは、会場からも賛同を集めました。株式会社diffeasyを経営する白石氏は、「福岡のエンジニアは繊細な人が多い印象。どうやったら各人の能力を引き出し、伸び伸びと働いてもらえるかを考え、無駄なルールはなるべく排除するように心がけています。福岡のコミュニティへの経済的支援も行っています」と自社の取り組みについて話しました。

 昨今、働き方改革の波に乗る形でリモートやフレックスなどの働き方を行っているIT企業が増えています。一方で「働きやすさと生産性向上の両立」という新たな課題に直面している企業も多いとか。これについては株式会社Fusicの浜崎氏、前出の白石氏の両氏から「働きやすくなったが生産性が落ちた時期があった」という意見が。白石氏は、「働き方改革を正しくやれば働きやすさも生産性も上がっていくはず。いかに短い時間の中でハイパフォーマンスができる集団にしていくかが課題だと思います」と述べました。

 そして、エンジニアの三宅氏からはこんな意見も。「働きやすさとは制度があるかないかではない。会社から信頼があることがまず大前提で、制度はその後からできるものだと思います」。

 では、会社とエンジニアの間で信頼関係を育てるには、何が必要なのでしょうか。

 三宅氏は「一定期間見守ってくれること。マイクロマネジメントをされないこと。できることとできないことを見直して、相談に乗ってくれること。1on1などのコミュニケーションをとる機会があること」という自身の経験に基づいた実感のこもった意見が。白石、浜崎両氏も「1on1は大切にしている」と話し、経営者とエンジニアのどちらもが密なコミュニケーションを重視していることが分かりました。

 働きやすさと生産性向上の最適解はまだ見つかっていませんが、今は経営者とエンジニアの双方が、お互いに試行錯誤しながら模索する時期なのかもしれません。

 「福岡のエンジニアはまだまだ伸び代があると感じています。知見を社内で留めず、コミュニティなど横のつながりを重視してほしい。成長のスピードが上がると思います」と白石氏。また浜崎氏は「幅が広くて深いIT業界の知識は、会社や一個人ではキャッチアップできません。コミュニティの連携により学びの機会を増やしていけたら良いですね。実現できたら、他エリアにはない強みが出てくるはずです」と、これからの福岡のコミュニティ活動への期待を寄せました。

 働き方やルールなどのハード面、働くうえで欠かせないコミュニケーションや信頼といったソフト面の両方から、経営者、エンジニアそれぞれの希望や心情を聞ける貴重なトークセッションとなりました。

 多くの講演とセッションを終えた後の懇親会では、1セッション5分のLTを開催。メンバーを募集したいコミュニティ代表者や、自身の活動の成果を報告するエンジニアなどが熱心にプレゼンを行いました。参加者も耳を傾け、ときには声援を送ったり、拍手をしたりと最後まで盛り上がりの冷めないイベントとなりました。

まとめ

 2日間にわたって開催されたエンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル。普段、一堂に会することのない福岡のコミュニティや企業が互いの活動や実績、価値観を知る機会となりました。また、福岡以外のコミュニティ、企業の活動について学び、今後福岡が「よりエンジニアが集まり、活躍できる街」になるヒントを得る有意義な場にもなりました。懇親会やLTを通じてコミュニティや企業の横のつながりが強まり、コラボや合同勉強会など新しい動きを感じさせる場面も。

 2020年、福岡のエンジニアたちが確かな一歩を踏み出していくスタート地点となった今回のイベント。これからの、福岡のエンジニアたちの活躍に、要注目です。

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この記事の著者

立野 由利子(タテノ ユリコ)

東京でオウンドメディアやカルチャー誌の編集,ライターを経験後,2020年より福岡に拠点を移す。現在フリーで活動中。人物インタビューや店舗,イベント取材をメインに幅広いジャンルの執筆,編集などを行っています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/12078 2020/03/30 11:00

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