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SQLiteで組み込みDB体験(2007年版)

組み込みDB:SQLiteをVisual C++ 2005 Express Edition で使う

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step-2:サンプルを実行してみよう

 できあがったライブラリを使って簡単なコードを書いてみましょう。メモリ内に作ったデータベースにテーブルを用意し、レコードを挿入した後クエリで取り出します。

 [ソリューション エクスプローラ]からコンソール・アプリケーション・プロジェクト「sample」を追加します。コードを単純にするために「空のプロジェクト」を起こしてください。次に以下のコード「sample.cpp」をプロジェクトに追加します。

sample.cpp
#include <sqlite3.h>
#include <iostream>
#include <cassert>

/*
 * sqlite3_exec から呼ばれるコールバック。
 * カラム名と値を出力する。
 */
int callback(void* arg, int columns, char** value, char** name) {
  std::ostream* stream = static_cast<std::ostream*>(arg);
  for ( int i = 0; i < columns; ++i ) {
    *stream << '[' << name[i] << '=' << value[i] << "] ";
  }
  *stream << std::endl;
  return 0;
}

int main() {
  sqlite3* db;
  /*
  ** databaseをオープン。
  ** ファイル名を ":memory:" とすれば、on-memory データベースとなる。
  */
  int result;
  result = sqlite3_open(":memory:", &db);
  assert(result==SQLITE_OK);

  /*
  ** TABLE を生成する。
  ** sqlite_exec の結果が SQLITE_OK でないとき、
  ** エラーメッセージが errmsg に返される。
  ** このエラーメッセージは sqlite_free で解放すべし。
  */
  char* errmsg;
  if ( sqlite3_exec(db,
                    "CREATE TABLE IF NOT EXISTS wankuma (
                                              id INTEGER PRIMARY KEY, 
                                              name TEXT, 
                                              place TEXT)",
                     0, 0, &errmsg) != SQLITE_OK ) {
    std::cerr << errmsg << std::endl;
    sqlite3_free(errmsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  /*
  ** レコードを追加する。
  ** sqlite3_prepare によってSQL文をコンパイル。
  ** SQL文中の ? の箇所に sqlite3_bind_xxxx で
  ** 値をバインド(差し込み)する。
  */
  sqlite3_stmt* statement;
  sqlite3_prepare(db, 
                  "INSERT INTO wankuma (name, place) VALUES ( ?, ? )",
                  -1, &statement, NULL);
  const char* data[] = {
    "episteme", "yokohama",
    "mnow",     "tokyo",
    "naka",     "oosaka",
    "janne",    "nagoya",
    "naoko",    "tokyo",
    0,          0
  };
  /*
  ** 値のバインドと実行。
  ** sqlite3_reset のに続いて sqlite3_bind_xxx によってバインドする。
  ** このとき最初の ? はインデクス 1 であることに留意すべし。
  ** 引き続いて sqlite3_step によって実行される。
  ** 一連の実行の後、sqlite3_finalize すること。
  */
  for ( const char** p = data; *p != 0;) {
    sqlite3_reset(statement);
    sqlite3_bind_text(statement, 1, *p, -1, SQLITE_STATIC); ++p;
    sqlite3_bind_text(statement, 2, *p, -1, SQLITE_STATIC); ++p;
    sqlite3_step(statement);
  }
  sqlite3_finalize(statement);

  /*
  ** QUERY を行う。
  ** sqlite3_exec の結果がコールバック関数に引き渡される
  */
  result = sqlite3_exec(db, 
                        "SELECT * FROM wankuma", 
                        callback, 
                        &std::cout, 
                        &errmsg);
  assert( result == SQLITE_OK );

  /*
  ** databaseをクローズする。
  */
  sqlite3_close(db);
  return 0;
}

 このプロジェクト「sample」をライブラリ「sqlite3」に依存させておけば、「sqlite3.lib」は自動的にリンクされます。

依存関係の設定
依存関係の設定

 「sample.cpp」は「sqlite3.h」を#includeしているので、include-pathを設定しておきましょう。

インクルード・パスの設定
インクルード・パスの設定

 コンパイルして実行しましょう。動いてくれましたか?

sample.cpp実行結果
sample.cpp実行結果

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step-3:日本語対応のためのコード追加

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επιστημη(エピステーメー)

C++に首まで浸かったプログラマ。Microsoft MVP, Visual C++ (2004.01~2018.06) "だった"りわんくま同盟でたまにセッションスピーカやったり中国茶淹れてにわか茶...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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