Frescoでは新たな表現も XDは3D変形に注目
Frescoについては、イラストレーターのサタケシュンスケさんがデモンストレーションを披露した。例えば、「指先ブラシ」をつかうことで、ひよこの輪郭をケバ立てるような表現ができる。また、スポイトツールを応用して、カスタムブラシとして利用できる手順が紹介された。
それ以外にもあらかじめ用意しておいたシェイプを配置できる機能「キャプチャーシェイプ」や、ベクターブラシではみ出した線を簡単に消去できる「ベクタートリミング」機能、指定のオブジェクト上にのみ描画を行える「クリッピングマスク」などについても解説された。
Adobe XDのアップデートでは、グループ化したオブジェクトの並び替えが簡単になる「スタック」機能、背景の余白を一定に固定できる「スマートパディング」機能などが紹介された。
また、グループごとに独立したスクロールの設定を施せる「スクロールグループ」の機能では、スクロールの範囲をドラッグで調整でき、スクロール時に固定する要素も指定できるという。
なお、新機能の「3D変形」では、奥行きのあるUIが作成しやすくなった点も大きな変化だ。アニメーションにも対応しており、プロトタイプの表現の幅が広がった。
映像製品のAdobe Premiere Rushでは、昨年のMAXでPremiere Proに追加された「オートリフレーム」機能が使えるようになったのが大きなトピック。
After Effectsに関しては、3D表現の進化が紹介された。アイコンの一覧に「周回」「パン」「ドリー」が追加され、3Dオブジェクトの見えかたを簡単に調整できるようになった。また、ユニバーサル変換機能「ギズモ」では3軸での回転が可能だ。さらに「3Dビューからのカメラを作成」という機能により、俯瞰でみた3次元表現に対して簡単にカメラを作成することもできる。
今回のAdobe MAXでさまざまな新製品や新機能が紹介された。今後も引き続き、進化を続けるであろうアドビ製品群に注目したい。