米Amazon Web Servicesは、Amazon VPCにおけるAmazon SageMaker Studioノートブック向けプライベートPyPIサーバのホスティングが可能になったことを、1月11日(現地時間)に発表した。
一般的に、機械学習の実験や開発では、pipなどのツールを使ってPythonソフトウェアリポジトリである「PyPI(Python Package Index)」から、Pythonパッケージをインストールするが、セキュリティプロトコルの関係で開発環境ではパブリックインターネットアクセスが行えない場合もある。
このような環境では、パッケージをミラーリングしてAmazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)でホストした独自のローカルPyPIサーバを使用し、Pythonライブラリをインストールしようとすると、パブリックなPyPIサーバではなくプライベートサーバに接続することで、すべてのトラフィックをセキュリティで保護されたVPCとプライベートサブネット内に残す方法が用いられてきた。
最近発表されたAmazon SageMaker StudioにおけるVPC統合によって、EC2インスタンス上にプライベートPyPIサーバを作成し、VPC、プライベートサブネット、セキュリティグループ、エラスティックネットワークインターフェイスといったネットワーク経由で接続できるようになっている。
Amazon SageMaker Studioノートブック向けのPyPIサーバとして機能するEC2インスタンスを、VPCに設定可能となったため、パブリックインターネットアクセスが許可されていない環境でも、生産性とパッケージインストールの容易さを維持できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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