「Scala.js 1.4.0」は、「Scala.js 1.3.0」で導入されたモジュール分割のサポートを補完し、動的なモジュールのロードを可能にしたマイナーリリースで、動的なモジュールのロードをサポートしたことで、必要な場合のみ機能がロードされるようにアプリケーションを構成できるようになっている。
なお、動的モジュールローディングでは、1つのプロジェクトに対して複数の.jsファイルが生成されるので、fullOptJSの代わりにfullLinkJSを使用する必要がある。
また、「Scala.js 1.4.0」ではjava.lang.Class.isAssignableFromが抱えていた、いくつかの深刻な問題が修正されJVMの仕様に完全に準拠したものの、一部のコードは問題のあった動作に依存していた可能性があるため、注意が必要となる。
さらに、新たなAPIとしてjs.RegExp.ExecResult.groupsとjs.TypedArray.fillが追加されたほか、scalajs-irにおいてir.Hashersの機能を利用可能にするとともに、Google Closure Compilerをv20210106へアップグレードした。
そのほか、いくつかのバグ修正が行われている。