paizaは、同社が運営するITエンジニア向け転職サービス「paiza転職」を利用中の現役エンジニアを対象に実施した、プログラミング言語に関する調査の結果を、4月15日に発表した。
同調査は、2021年3月19日~28日の期間に実施され、369名より有効回答を得ている。
「自分が一番得意だと思う開発言語は?」と聞いたところ、Javaが1位(19.8%)となった。Javaがさまざまなシステムに幅広く使用されており、Javaの業務経験がある人が多いことが明らかになった。2位以下はPython(12.5%)、C言語(10.0%)、C#(10.0%)と続いた。いずれも広く開発で使われている言語だが、特にPythonの需要が高まっていることが伺える。
「今後、一番学びたいと思う言語は?」と質問したところ、最も回答が多かったのはPython(26.5%)だった。paizaが2020年の2月に実施した「好きなプログラミング言語」調査でも1位となっており、開発言語のなかでは特に高い人気を見せている。また、2位はRust(16.3%)だった。2010年に登場したRustは、安全性や速度、並行処理に優れており、近年急速に人気を伸ばしている。
一方、企業が求める開発言語の経験について、paizaに掲載されている求人数は以下のグラフの通り。
1位はJavaScriptで、次いで2位がJava、3位がPHPとなっており、ITエンジニアが得意な言語、学びたい言語とは少し乖離がある様子が伺えた。JavaScriptは、フロントエンド開発で広く採用されているほか、一部サーバサイドでも利用されるなど企業側ニーズの高い言語である。ITエンジニアから人気の高いPythonは、求人数では5位にとどまった。
また、開発言語別に求人に記載されている提示年収の平均も算出したところ、平均年収1位となったのはScalaで、次いでTypeScript、Go言語、Kotlinと、比較的新しい言語が上位を占めている。新しい開発言語は必然的に業務経験のあるエンジニアがまだ少ないため希少価値が高く、提示年収も高くなる傾向にあることが分かった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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