V8 JavaScriptエンジンとRustによるJavaScript/TypeScriptランタイムDenoの開発チームは、最新版となる「Deno 1.12」を7月13日(現地時間)にリリースした。
「Deno 1.12」では、Web暗号の実装にキーの生成、署名、署名の検証機能が搭載されたほか、不安定なHTTPサーバ上の受信HTTPリクエストをWebSocket接続にアップグレードするためのサポートが追加されている。なお、サーバ側でのWebSocketサポートは、現時点ではまだ不安定であり、利用には注意が必要となる。
さらに、REPLによってTypeScriptコードをトランスンパイルし、生成されたJavaScriptコードをその場で実行できるようになったほか、REPLにおける静的インポート宣言のサポート、タブ補完によるすべての可能なコンプリートリストの表示が可能になっている。
ほかにも、複雑なJavaScriptオブジェクトの相互コピーまたは転送のためのMessageChannelとMessagePortのサポート、WebAssemblyにおけるストリーミングのインスタンス化と非同期コンパイルのサポートなど、さまざまな機能改善・追加が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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