米Googleは、オンラインイベント「Google Cloud Next '21」において、リクエスト負荷やデータサイズに基づいてデータを自動的にシャーディングし、パフォーマンスを最適化するリレーショナルデータベース、Cloud Spanner用のPostgreSQLインターフェースのプレビューを発表した。
Cloud Spanner用PostgreSQLインターフェースを使用することで、Cloud Spannerのスケーラビリティと運用上の利点にアクセスでき、PostgreSQLインターフェースに対して構築したスキーマとクエリの、別のPostgreSQL環境への移植も容易になっている。
さらに、PostgreSQLインターフェースでは、PostgreSQLクエリをCloud Spannerの既存の分散クエリ処理およびストレージプリミティブにコンパイルできるほか、クライアントの接続に使用される通信チャネルである、PostgreSQLワイヤプロトコルもサポートする。
また、最下層ではPostgreSQLデータ型とDDL構文のコアサブセットを実装しているため、PostgreSQLの標準SQLを使用してスキーマを定義することが可能であり、Cloud SpannerのPostgreSQLインターフェイス用に作成したスキーマは、他のPostgreSQL互換データベースでも完全にデータに忠実に動作する。
テーブルインターリーブのような、PostgreSQLとの互換性のないCloud Spannerの機能については、PostgreSQL構文を拡張しており、可能な限り既存のPostgreSQL標準の構文を使用することで、差異を最小限に抑えている。なお、標準の情報スキーマを照会して、データベースとそのスキーマに関するメタデータにアクセスすることもできる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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