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Women Developers Summit セッションレポート(AD)

子育て中のエンジニアコミュニティ活動奮闘記録――ライフステージに合わせた働き方や学びへの工夫【デブサミウーマン】

【B-5】子育て中のエンジニア奮闘記 10年を振り返る

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手を上げて自らを追い込み、呼吸するように学びを取り入れる

 藤原さんの発表の後、Ask the Speakerの時間が設けられた。藤原さんの経験や悩みに対して寄せられた共感の声および質問について一問一答で紹介する。

Q.「小1の壁(延長保育がなくなり、小学校が午後2時位で終わってしまうことにより、保育園・幼稚園に通っていた頃と比べて仕事との両立が難しくなる問題)」の悩みが深いです。どのように乗り越えたのでしょうか。

藤原さん:自治体によって環境はかなり異なり、一概には言えませんが、札幌は学童保育が充実していたのでそれを利用しました。1年生から6年生まで標準時間帯(学校がある日は下校~18時まで、土曜日や長期休暇などの休日は8時45分~18時が標準時間帯)は無償で預かりが可能となっており、早朝・夕方延長分だけ費用がかかるシステムでした。夏休みに早朝から行けるようにした程度で十分働く時間を確保できました。

Q.育児中に勉強会に参加するコツはありますか?

藤原さん:夜の時間帯に勉強会があるときは、開始前に夕食を終わらせるようにしています。子供が一人でお風呂に入れるようになったのも助かりました。勉強会を入れていることを伝え、食事を早めることを伝えるようにしました。

Q.夕方の勉強会は食事がかぶりがち。どのように調整すべきでしょうか。

藤原さん:食事は前倒ししています。お風呂は9歳頃から1人で入れるようになったので、かなり夜の時間を使えるようになりました。

Q.子育て中も、積極的に学びや社外活動に参加するために、コツや心がけなどがあればお聞きしたいです。

藤原さん:スタッフ活動については、衝動が先に来て、「やりたい」とまずは手を上げてやらざるを得ない状況をつくることが大切です。インプットについては「勉強しなきゃ」という義務感があるというより、息をするように申し込んでいます。Twitterを見ると、アウトプットしている人に刺激を受け、勉強会のお知らせが来たら参加申し込みをします。気負わず、日々のサイクルの中に取り入れるのがコツです。仕事と生活、勉強の境目がなくなっており、それがいい方に影響しているのだと思います。

Q.子どもとの時間はどのくらいとれているか。どのようにして取るようにしているか。

藤原さん:なかなか難しいところです。子どもも10歳になり、自分の時間を多くとるようになったので、朝食や夕食などでしか話す時間が取れていないが、できるだけいろいろなことを話すようにしています。

Q.一般事務からエンジニアへキャリアチェンジしたきっかけなどについて伺いたい。

藤原さん:毎日淡々と同じ仕事をすることが向いていないと思いました。もともと会社がIT系で、周囲にエンジニアも多かったことから、身近な存在として認識していました。そのためハードルは感じていなかったものの、自分がエンジニアになれるとは思えず、まずは辞書のような分厚い本を購入し、数年勉強してから社内での異動願を提出しました。今は勉強会などいろいろ学べる機会があるので、挑戦のハードルは下がっているはず。ぜひ、興味のある人は挑戦してほしいです。

テクノロジーで環境改善――エンジニア職は女性に向いている

 最後に藤原さんは、「一番つらかったのは、乳児期の産後復帰が決まっていない頃です。乳児保育はとにかく大変で、勉強会からも足が遠のいており、保活の大変さばかりが情報として入ってくるたびに不安感を募らせていました。そこでたまったフラストレーションが2013年頃に爆発し、衝動的にカンファレンススタッフに名乗りを上げたのだと思います」と語り、「そんなエンジニアの生き方もありといえばあり」と笑った。

 そして、「10年前は、エンジニアの仕事のブラックさばかりが強調される傾向があり、女性の仕事としてどうかと思う人も多かったと思います。しかし、近年はテストの自動化などテクノロジーの進化もあって、リリース前のバグ探しが格段に楽になり、普通に人間らしい生活ができるようになってきました。働く環境が整い、基本的にデスクワークで、リモートワークでも仕事が進めやすいので、女性にも向いている仕事のはずです」と語った。

 最後に、現在所属する株式会社ゆめみについて、「Webやモバイルのサービスデザインの企画・運営・保守までを得意としている会社で、エンジニアが働きやすい環境が整っています。ぜひ、興味がある人は問い合わせてほしいです」と紹介し、セッションを終えた。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://codezine.jp/article/detail/15326 2022/01/06 12:00

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